第16話 対ショック姿勢
昼食後に熱い湯をズズッと飲んだ。
さてノート型PCで映画鑑賞を楽しむとするか。
その瞬間、はやふさ9号の室内照明がパチパチと点滅を繰り返した。
パチパチと点滅・・
これは緊急連絡のサインだ。
はやふさ9号の人工知能CPUはノート型PCに文字で緊急連絡を送ってきた。
CPU「緊急連絡。近くを通過する予定の微小天体の軌道が変わりました。」
CPU「微小天体の衝突に備え、対ショック姿勢をとってください。」
微小天体が、この探査機に衝突する?
ウソ。死ぬだろ?それ。
ええと、対ショック姿勢、だったな。
俺は床に固定された寝袋にもぐりこむ。
ノート型PCを寝袋に引きこんだら頭から寝袋をすっぽりとかぶる。
対ショック姿勢とは言っても、ふだん寝てる時とあまり変わらない。
CPU「微小天体衝突まで50秒です。」
俺「今まで予測出来なかったのか?緊急回避し 」
すさまじい金属音とともに俺の体はタタミに押し付けられた。
全く動けない。
まだ50秒たってねえぞ、この野郎。
体が床に押し付けられて、もう背骨がギシギシ限界だ。
視界がブラックアウトして俺は意識を失った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます