第58話 大気圏
サトウ所長「搭乗者の生命維持どうだ?」
生命維持担当「はい、意識は無いようですが、問題ありません。」
サトウ所長「通信チーム、はやふさ9号とは通信できるか?」
通信チーム「はい、人工知能と通信して状況を確認中です。」
サトウ所長「火薬の減速効果はどうだ?監視班」
監視班「現在再確認中ですが減速しすぎかもしれません。」
サトウ所長「再確認継続して。減速しすぎか?」
監視班「はい、火薬の効果が強すぎて減速しすぎたようです。」
サトウ所長「軌道計算チーム、どうだ?」
軌道計算チーム「まずいですね。速度不足で大気圏再突入になりそうです。」
サトウ所長「再突入?オイ、燃え尽きるぞ。それはダメだ。」
サトウ所長「姿勢制御チーム、飲料水を放出して上昇出来ないか?」
姿勢制御チーム「飲料水放出では足りません。」
外部連絡「所長、探査機の大気圏再突入にそなえて空軍に連絡しますか?」
サトウ所長「念のため連絡してくれ。」
外部連絡「都市部へ接近すると戦闘機で撃墜されますが、連絡しますか?」
サトウ所長「万が一にでも探査機の落下で地上に被害を出せない。連絡だ。」
外部連絡「分かりました。空軍に連絡します。」
軌道計算チーム「そろそろ探査機が大気圏に接近して通信できなくなります。」
サトウ所長「分かった。搭乗者の意識は?」
生命維持担当「無いようです、これまでの経験でも、あと4時間は目覚めません。」
サトウ所長「他に手は無いか?何でもいい。手は無いか?」
通信チーム「はやふさ9号の人工知能との通信が途切れました。」
監視班「はやふさ9号で爆発を確認。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます