概要
超能力のことでお困りの皆さまへ。〈サイ〉関連のトラブル、解決します!
〈サイ〉のトラブル処理を「裏の仕事」とする楠見と、それを手伝う〈サイ〉の小学生ハルとキョウ。
楠見とキョウは、ある日の仕事の帰り道、駅前で超常能力を使って道行く人のサイフを盗んでいるストリート・シンガーの女性と出会う。
ちょうどそのころ近隣では、「絶対に不可能な状況」で金がなくなるという事件が続いていて――。
※ 物語の一部に法律に反する行為の描写がありますが、この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
※ ※ ※
この物語から約4年後のお話「エキストラ」も完結済み。ハルとキョウは高校生になっています。(どちらからお読みいただいても構いません)
楠見とキョウは、ある日の仕事の帰り道、駅前で超常能力を使って道行く人のサイフを盗んでいるストリート・シンガーの女性と出会う。
ちょうどそのころ近隣では、「絶対に不可能な状況」で金がなくなるという事件が続いていて――。
※ 物語の一部に法律に反する行為の描写がありますが、この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
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この物語から約4年後のお話「エキストラ」も完結済み。ハルとキョウは高校生になっています。(どちらからお読みいただいても構いません)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!スピリチュアルの響きが紡ぐ
超能力者の少年と彼らを管理する青年が、能力者が絡む窃盗事件の解決に挑むという物語。
モチーフの使い方が上手い。それぞれの登場人物がマイノリティとして過去に何かしらを背負っており、そんな彼らが自分のあるべき居場所を求めようとする切実な願いが、黒人霊歌『スウィング・ロウ・スウィート・チャリオット』を通して一つの物語として繋がっていくその様は、作品そのものが端正のとれたメロディラインのようであり、読後にはちょっとしたバンドの演奏を聴き終ったような感じさえある。これはファンタジーなどのでっち上げではなく、歴史的背景を持つ実在の音楽を効果的に使った強みに他ならない。
また、現在進行形で進む日本の…続きを読む - ★★★ Excellent!!!音楽と優しい空気の流れる、本格派・超能力小説
「サイ」のトラブル解決を「裏の仕事」としている青年・楠見と、それを手伝う超能力者の子供二人を中心に進む、ミステリー風の物語。
「超能力」がテーマなので派手な異能アクション?と思ったら、いい意味で期待を裏切られました。
「サイ」に対する楠見の思い。子供たちに向ける周囲の大人たちの優しい視線。恋人を守ろうとするマシュー。そんな、ちょっとほっこりする空気が、物語全体を流れている「スピリチュアル」(アメリカ民謡)と相まって温かい雰囲気になっています。
久しぶりに、もしかしたら本当にあるかも?と思ってしまうような超能力物でした。子供たち、弟に欲しい・・・。続編(高校生バージョン?)にも期待していま…続きを読む