5.どこかにそれはあり、俺たちはまだそれを見つけられずにいる
――思うんだ。人生でもっとも輝かしい日っていうのは
――神様が、私の罪を全部、洗い流してくれた日のことだよ
キャシーの華やかな歌声と重厚な表現に、ピアニストも興が乗ってきたらしい。伴奏にも熱が入る。キラキラとしたトリル。鮮やかなグリッサンド。
生き生きとした演奏の傍らで、しかし、歌声を上げるキャシーはスタンドを挟んで話し込む楠見とマシューのほうへとわずかに目を向け、ほんの少しだけ歌への集中を切らす。
楠見はそちらを意識しながらも、マシューの言葉を頭の中で反芻し、その意味するところを考えることでいっぱいだった。
「キャシーを、実験……?」
「ああ。クスミ、見ただろう、彼女の能力を。あれは本物のESPさ。お前さんもそう思ったろ? 実験室のテレパシーごっことは次元が違う」
そう言って両手を広げるマシュー。落ち着いた、いつものシニカルな微笑みのなかに、かすかに興奮が混ざる。抑えた口調。彼の常である、人を食ったような、冗談めかした表情。だがその瞳は、お得意のジョークなど入り込む余地のない、真剣な光を宿していた。
「偶然だ、でっち上げだなんて、もう言わせない。キャシーは、みんなが見ている前で、絶対に不正なんか出来ない完璧な条件で、百発百中のテスト結果を出す。
「ハ、ハハ」楠見は曖昧な笑い顔を作った。「マシュー、どうしたんだよ。きみは
「ああ。ランダムに選ばれて実験に協力してくれる一般人。彼ら、誰の中にもESPの能力があるなんて俺は信じちゃない。そうだって出てくる者だってほとんどが紛い物さ。『本物』がそうそこらじゅうにゴロゴロあって、そいつが自分から『自分は本物だ』なんて言ってくるはずないんだ、そうだろう?」
マシューの声は次第に熱を帯び、彼はそれを落ち着けるためなのか、誤魔化すためなのか、グラスを取り上げ喉を潤した。そして、片肘をテーブルにつき、また身を乗り出す。
「けどな、どこかにそれはあるんだ。俺たちは、まだそれを見つけられずにいる。そう思わないか?」
そうだよ。サイはある。
そう言いたい気持ちを押さえ、楠見は酒と一緒に言葉を呑み込んだ。
「だけど、実験なんて」微妙な笑顔のまま、楠見は言葉を捜す。「彼女をあの実験室に連れていって、例の実験をやるのかい?」
「『ガンツフェルト』実験だ」
マシューは楠見の目を真正面から見て、言った。
「画像ターゲットを用いた、正式な実験だよ。予備実験に三日。問題がなければ、立会いや見学者も招いて公開実験を行う。サムとも話し合い済みさ」
楠見は驚く。「ドクターも了承しているのか?」
「もちろん。まだ引き合わせてはいないんだがね。休暇前には一度、研究室に連れて行くつもりだよ。彼もかなり興味を示している。なんたって、研究室始まって以来の、『本物』だ」
そこで、マシューはわずかに眉を顰めた。楠見の反応が期待通りのものでないことに気づき、訝しげな表情になる。
「どうした? お前さんだって、興味あるんだろう。あれだけ熱心に見学に通ってんだ」
「そりゃあ、まあ……」
「地味な実験ばっかりやってた研究室に、革命が起きるんだぜ? この瞬間を待っていたんじゃないのかい?」
「俺は――」楠見は、片肘に体重を預け覗き込むような視線を向けてくるマシューから、目を逸らした。「実験が成功するとは思えないな。正直あまり、その、賛成できない」
「どうして」
マシューは目を見開き、高く疑問の声を上げる。
賛成できない。その理由はいくつもある。だが、すべてをありのままに伝えることはできず、楠見は言葉を捜して当たり障りのなさそうなものを選ぶ。
「どうしてって……たしかに彼女はESPの才能があるとかもしれないけれど、そうかもしれない人間はこれまでにだっていたはずだろう? それで駄目だったんだ。期待は持たないほうがいいし、彼女にプレッシャーをかけるのも可哀相じゃないか」
「これまでの人間とは違う。そりゃあ、『かもしれない』くらいの人間はいただろうさ。だが、彼女ほどの能力じゃなかった。キャシーは今までの被験者とは格段に違うんだ」
「けど、キャシーはあんなに本格的な実験はしたことないんだろう? そんな状況で、本来の能力を発揮させるのは難しいよ」
「彼女の普段の能力を出せれば、問題はないはずだ」
「その、普段の能力を! ……公開実験の場なんかで発現させるのが、難しいんじゃないか!」
「おい、どうしたんだよ」思わず苛立った声を上げてしまった楠見に、マシューはさらに怪訝そうに目を細めた。「そりゃまあ。緊張くらいはするだろうさ。だけどそれが、実験をしない理由にはならないはずだぜ? そんなこと言い始めたら、誰も被験者にできなくなる」
「ほかの被験者のことは、いいんだ!」
本人にもあるのかどうか分からないESP能力を検出しようと言うのなら、問題はない。だが、キャシーの能力は――。それは、サイを扱いきれない常人たちの前で、公開してはならないものだ。
学会は。世の中は。まだ、本物のサイを受け入れる体制になれていない。
実験でミスをすれば、ペテン呼ばわり。超心理学の実験には、失敗は許されない。他の分野ならばそれは、「立証に至るまでの通過点としての不成功」で済まされるような場合でも、「嘘」や「インチキ」、あるいは「結果の捏造」であると過剰なバッシングを受けるのが、超心理学という他者の理解を得ない研究分野だった。
キャシーが初期段階で高得点を出せば出すほど、風当たりは厳しいものになる。
だがそうかと言って、成功すれば。キャシーは「異端者」のレッテルを貼られる。
人間の理解を超える特異な能力。ごくわずかな人間にしか現れない、不思議な力。それは、能力を持たないごく一般的な人間からすれば、脅威にほかならない。
サイはともすれば、人類の敵として狩られかねない存在なのだ。
あるいは――。
「ともかく。やめておいたほうがいいよ」
言いたいことはまとまらず、言外にしのばせた本音は相手に伝わらず。そのもどかしさを押し込めて、楠見はゆっくりと、首を横に振った。
「だいいち突出した能力を持った人間を被験者にしたって、それで終わりじゃ意味はないだろう? これまで蓄積してきた研究の上に重ねるものでないと。でなきゃ、これからの研究のための活路にはならない」
「それでも、時間稼ぎにはなるだろう」
時間稼ぎ? ――目を上げると、マシューの真剣な瞳。決然とした口調で、彼は続けた。
「一瞬でもいいんだ。これまでの研究と、それにこれからの研究と、一時的に乖離したものであってもな。『PSI』は存在する。するらしい。研究を続ける価値がある。そう、彼らに思わせるだけでいいんだ」
「彼ら?」今度は楠見のほうが首を捻る番だった。「彼らって?」
マシューは酒を一口飲み、グラスを置く。そして、わずかにためらい、視線を落として口を開いた。
「ロチェスター社がな」
マシューの挙げた名は、大学のある都市の大手企業。セキュリティ・システムや、その関連デバイス、ソフトウェアを製造・販売している会社であり――
「研究資金の打ち切りを通告してきたんだ」
――ドクター・ウィルソン率いる超心理学研究室の、最大のスポンサーだった。
楠見は目を見開き、言葉もなくマシューを見つめていた。
「ロチェスターが資金提供をするようになって、もう十年近く経つ。だがサムも研究室のメンバーも、目覚ましい成果はあげていない」
マシューはグラスを持った手元を見つめて、小さくため息をついた。
「次の
「あと半年で? そんな急な――」
「いや。秋口からな。そういう話は持ち上がっていたんだ。それでサムもほかの面々も少しずつやり方を考えながら、いろいろ試してみたんだが」
部外者である楠見には知らされていなかった、そんな事情があったのだ。
知らないで気楽に見学し、能天気に言いたいことを言っていたこれまでの自分に、楠見は歯噛みする思いだった。腹立ち紛れに、その苦い気持ちの原因を、薄情な営利企業に転嫁する。
「だけど……ロチェスターが資金をくれないってなったら――」
「ああ。『最大の』なんてカッコつけて言っているが、事実上唯一のスポンサーだからな。まともな研究を続けるどころか、研究室を維持するのも難しいだろう。それでなくたって、大学からはワケの分からん研究をしている厄介者って思われてるしな。半世紀以上続いた我が研究室も、来年で閉鎖かもな」
「そんな。それでも彼らは手を引くって言うのかい?」
いきり立つ楠見に、マシューは苦笑を見せた。
「いや、まあな。大打撃ではあるが。正直、よくここまで付き合ってくれたとも思うよ」
中途半端な笑い顔で、緩く首を振るマシュー。
「いい加減で見切りをつけられたって、仕方ない頃さ。むしろ、よく十年近くも、ってな。数年で見放されてもおかしかなかった」
「けど、それなりに有意義な成果は出していただろう。そりゃ飛躍的に進展、とはいかないけれど。このまま地道にやっていけば、何か見えてくるかもしれない。そうだろ? それが――彼らの意向でここまでの研究が台無しになっちまうんだ。もう少し猶予をくれたって」
「おいおい。無茶言うなよ。向こうは利益を追求する企業なんだぜ? これからあと何百年経ったら金になるか分からない研究に、いつまでも投資し続けることなんて出来やしないさ。こっちだって、遊びじゃない。『成果が出るかどうかは分かりませんが、続けたいのでやらせてください』なんてお願いするわけにはいかんよ。研究者のプライドってもんがある」
そう言われると、楠見は何も言えなくなった。
「な、お前さんだって、日本に帰ったら『経営者』になるんだろ? ロチェスターの気持ちだって分かるだろうさ」
「学校は営利企業じゃない」
ムスッとして言う楠見に、マシューはますます苦い笑い顔になる。彼のそんな表情は見たくなくて、楠見は目を逸らした。
既に楠見のリクエストした曲を終え、ステージの近くに陣取るグループのリクエストに応えてキャシーは古いミュージカルのナンバーを歌っていた。
マシューは楠見の視線を追うようにして、ステージ上に目を向ける。
「けど、まだ活路があるんだ」
「……それが、キャシーか?」
「ああ」
頷いたマシューは、唇を引き締め、鋭い眼差しでステージを見つめていた。
「彼女の能力は、研究の価値がある。確かにお前さんの言う通り、彼女ひとりを対象に今後ずっと研究を続けることはできないさ。けどな」
視線の先で、マイクを握り締めて歌うキャシー。それまで歌っていたジャズやスピリチュアルよりもずっと高音の曲を、難なく歌う。この曲は、好きらしい。表情で分かる。
映画に出てくる十六歳の少女になりきって、コケティッシュな愛想を振りまきながら歌っていたキャシーは、マシューと目を合わせて軽くウィンクをした。
「サムはあと数年で退官なんだ」マシューも小さくキャシーの視線に応え、いくぶん表情を和らげて言葉を継ぐ。「ひとまずそれまで、研究室を存続させられればいい。ちょっとした成果を挙げて彼を円満に送り出してな。俺たち若手は、その後また別の場所を探すなりするさ。俺も故郷の州にある大学からオファーが来ててな。ほかの連中もみんな優秀だし、今の研究テーマに拘らなければ、心理学自体は需要が多い」
だけど、と楠見は言葉にはできずに思う。それが致命的な失敗に終わったとき、将来のある研究者たちはどうなる? そして、成功したとして、キャシーは?
「それで」様々な思いをいったん心に畳み込んで、楠見は低く訊いた。「俺にどうしろって言うんだい? わざわざ研究室外で彼女を紹介したりして。なんのために?」
マシューはステージのほうに体を向け片肘をついた体制で、顔だけ楠見に向けた。その顔には、いつもの不敵な笑みが戻っている。
「乗ってきたじゃないか、クスミ」
「言っておくけど、その実験に賛成するわけじゃないよ。ただ、聞きかけた話を最後まで聞こうってだけさ」
フン、と鼻を鳴らして、マシューはさらにニヤリと笑う。
「実験の検証をな、まとめてもらいたいんだ。できれば論文に。認知心理学の観点から見て、実験の正当性を証明してもらいたい」
楠見は驚いて、目を見開く。
「俺に?」
「ああ。ほかに誰がいる?」
「だって――ただの一院生だよ。俺なんかが証明したって、なんの影響力もあるもんか。もっと説得力のある学者を連れてこなくちゃ」
マシューはまた小さく鼻を鳴らした。
「それができりゃ、やってるさ。だがな、ご存知の通り、認知心理学のビッグネームは超心理学なんか相手にしちゃくれない」
「それにしたって」
「いいんだよ。食いついてくれるだけでいいんだ。そう、世間に向けてアピールしてくれりゃ、な。この実験は、学会中に――いや、世界中に衝撃を与える。認知の連中だって、無視できやしない。だけどな、百年間否定し続けてきたやつらが、そう簡単に『やっぱりPSIはあったんだ』なんて調子よく擦り寄ってくると思うかい?」
「そりゃあ……」
「そこでだ。お前さんが、まず目をつける。一本論文をぶつ。これは呼び水だ。ほかの心理学者どもが、こんな若造に革命的プロジェクトを全面的に持っていかれて堪るかと思って、躍起になって参戦してくるぜ?」
「俺をだしに使おうって言うんだな?」楠見は精一杯渋い顔を作って、都合のいいことを言っている目の前の男を睨んだ。
「気に障ったら謝るさ。けどまあ、仕方ないだろう?」
悪びれもせずに、マシューは片眉を上げた。
「成功したら、俺たちの論文の献辞にはちゃんとお前さんの名前を書くよ」
「そんなもん」顔をしかめる楠見に、マシューは笑った。
革命的サイ実験に立会い、論文を書く。
それは、研究者として、そしてサイを追う者として、途方もなく魅力的に思える提案だった。もしも楠見が純粋な興味からサイを追い求めるだけの立場ならば、一も二もなく快諾したはずだ。だが――。
「……少し、考えさせてくれ」
楠見はやはり、すぐに承諾することはできなかった。自分の軽はずみな行動が、キャシーのみならず多くの「本物のサイ」を危険に晒すのだということは、考えるまでもない。楠見は超心理学研究室にとって部外者であっても、サイの問題に関して、第三者ではないのだ。
超能力のあるなしを無邪気に論じていられる立場ではない。
「これだけ言っても首を縦に振らないかい」
マシューは呆れたように言って、これ見よがしのため息をつく。
「論文を書くのが嫌だっていうんじゃないよ。やっぱり、この実験そのものに、賛同できない」
「どうしてそんなに意地を張るのかね」
その理由を。実験を行うことで生じる危険性を。マシューには、イチからすべて話しておくべきだったのだろうと、楠見は後になって思うことになる。その告白によって、自分がこの友人にどういう風に思われるかなど、もっと後で考えれば良いことだったと。
秘密を打ち明けることは、禁忌。だが、打ち明けなかったのは、彼らに対する背信だった。
言わずとも別の手段があったかもしれないし、言ったところでどうにもならなかったかもしれない。結果論ではあるが、しかしこの瞬間の選択は、長く後悔として残ることになった。
「ちょっとぉ!」
突然そんな大声が聞こえたかと思うと、背中を思い切り叩かれた。びっくりして振り返ると、膨れ面で立っているキャシー。
「酷いわ、クスミ。リクエストしておいて、全然聴いてないんだから」
抗議の視線を向けてくるキャシーに、楠見は戸惑い、詫びた。
「悪かったよ。ちょっと話し込んじまってさ。聴いてなかったわけじゃあない」
「どうだかね」キャシーは口を尖らせる。助けを求めようとマシューに目をやると、彼は苦笑混じりにあらぬ方向に目をやり、そこで誰かと目が合ったらしい。
「ちょっと、待っていてくれ」口の中でぶつぶつとそれだけ言うと、マシューはカウンターのほうへと歩いて行ってしまった。
「逃げたな。どうする? 共犯者が逃亡したわよ」
「一杯奢るよ」
楠見はため息をついた。
「ねえ、マシューと、実験の相談をしていたの?」
ウェイターが酒を置いて去っていくと、キャシーは上目遣いに楠見に尋ねる。
「ああ、まあね」
「そう――。ねえ、あたし、マシューたちの研究の、役に立てるかしら」
楠見はキャシーの黒い瞳を見つめていた。彼女の眼差しはとても真摯で、切実で、楠見は返答に迷う。
「きみは……」言葉を捜し、ほとんど無意識に聞いていた。「彼らの役に立ちたくて、その能力を実験させようと?」
「どうかしら」キャシーはテーブルに片肘を置き、口もとを覆うように頬杖をついた。そのまま少しだけ考えて。「彼らのためになるなら、嬉しいわ。私の能力が、誰かの役に立つなんてね。だけど、それだけでもない」
「それだけじゃないって?」
訊くと、キャシーは頬杖のまま、楠見を正面から見た。
「ね。どこかここじゃない場所に、自分の本当の居場所があるんだって、そういうこと考えない?」
キャシーが実験への協力に前向きな理由。それを語られるものだと思っていた楠見は、彼女の唐突な問いかけに少なからず戸惑った。
「……本当の、居場所?」
「そう。……そうね、たとえば、ヨルダン河の向こうに、福音の地があるんだとか」
「スピリチュアルの歌詞の定石だ」
「うん。こういう曲ばっかり歌ってるから、そんな気分になってくるのかなあ」
そう言ってキャシーは遠くを見つめる。
「ちゃんとその場所を見つけて、そこへと行けるといいんだけど――。そう思いながら、いつも歌ってるの」
キャシーを見つめ、グラスに口をつけながら、楠見は自分の直前の質問と、続く会話との繋がりの意味を考える。
「私を迎えにやってきて、故郷へと運んでおくれ」
キャシーは視線を遠くへやったまま、小さく口ずさむように先ほどの歌の詞をつぶやいた。それから、また楠見へと目を向ける。
「ねえ、またリクエストしてくれる? 『
「うん、もちろん」
「きっと、クスミにも、大事な歌なんだと思うから」
「大事な歌?」
「ええ。たぶんね。勘だけど」
「テレパスの?」
「そう。テレパスの」
キャシーは頬に片手を当てて、にっこりと微笑んだ。楠見は小さく肩を竦めて微笑み返す。
「分かった。次に来たときもリクエストするよ」
けれど、その約束は果たされることはなく、キャシーの歌声をもう一度聴く日は来なかった。
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