夏藤涼太

古事記に登場する神々が、コロナ禍であわてふためく二次創作。 天照大神は天岩戸でSTAY HOMEしていましたが、弟のスサノオに会いたくなって旅に出ます。

大学生の私は、精神科医から〈身体完全同一性障害〉の可能性を示唆された。 それは自らが五体満足であることに違和感を覚え、不要な部位がついていると感じてしまう精神病。 ある雪の日、少…

　「事実は小説より奇なり」という成句がありますが、医者と患者がおりなす医療の世界も決して例外ではございません。笑っちゃうことから、呆れること、困ること、興味津々なことに至るまで、…

アルバイトをして、彼女と暮らしている主人公。おだやかな日々のなかで、彼らはなにかに縛られているのかもしれない。小さな幸福ですら、少しだけ、苦い。

自由律俳句を知って書いたものたちです。

　「まみちがね」は、沖縄・奄美大島辺りに伝わる、「シンデレラ」に似た物語です。違うのは、主人公が知恵と行動力で運命を切り開いていくというところでしょう。しかし、この物語の場合は……

私の幼かった頃の実話です。 うちの家 ほんと怖かったんです…

猫が見つめる、ある夏の日のおばあちゃん。 ©2018 enaga

よくある。 ありふれた。 あまり見ない風景。 だったらいいのにな。

産まれたての純白な小鳥が、さまざまな出会いを通じて成長していく優しい物語です。 各話ごとに裏テーマがあって、それが何かを考えながら読むとより楽しめると思います！ 裏テーマの答えは…

【無口×対話×生×死】怒りを抱える指輪の宝石。何かを切っているときしか意識を持たない包丁。無機物と話せる青年。森の中に根づいた異様に美しい花。消えない痕を刻まれた大木。寂れた街角…

完結しました。 六月《ろくがつ》の本棚。 雨の音を 聴いていると 甦ってくる風景。 私が 影響を受けた 宝物の本たち。 誰かとの なつかしい 思い出。 ノスタルジアに 酔っ…

とても心地よいとある春の日。 満開の桜の下で、小学生の夏菜は運命の出会いを果たした。 低音響く渋めのボイス。柔らかな物腰に紳士的な態度。 白ランニングシャツと白ブリーフを身…

　1977年、同人誌〈NULL〉の復刊7号に収録されたショートショート。〈奇想天外〉誌1977年８月号に転載され、その後、 『ネオ・ヌルの時代』（中公文庫・1985）に収録されま…

平凡な日常を無気力に過ごす裕也。ベランダから月を眺めてお酒を飲むのが唯一の趣味なのだが、ある日から隣人の春とベランダで会話をするようになる。 絵描きである春との会話の中で見えてく…

ルールは1話完結であること。長すぎないこと。あとは何にもなし。 仕事の合間に、待ち合わせの暇つぶしに、少しだけ立ち寄ってみませんか。 あっ、そうこうしているうちに開演の時間が近…

ボーっとしてたらいきなりダニと同居する話を思いついてしまったんですがどうすればいいのかわからないのでとりあえず書きました

怪奇短編集。単発ものなのでバッド・エンド多く含みます。

　20年も経つと、故郷は何もかも変わっている。 　俺も変わっていた。 　だけど、こんなんじゃだめだ。 　だが、旧友は囁く。 「変わりたければ、ここから飛び込め」 ※エブリスタさ…

情景描写で具体的な土地が分かるようになっています。 完全ノンフィクションというわけではないですが、基本的に実際の経験に基づいて書いてます(笑) モチーフにさせてもらった方、勝…

ショートショート集に収録されているものをコンテストのために独立させました。

古の時代から、幽霊でも妖怪でもない“それ”がこの世には存在している。 名前のない“それ”は知る者はごく僅かでありながら、人間に危害を加えたり、時に死に至らしめる危険な存在。 そん…

主人公・武田信義少佐は、休暇中に謎の巨大生物に遭遇する。海から現れ、すぐさま去っていった怪獣。もっとも近くでその形相を目視した者として、武田は対策本部を取り仕切ることとなるが、怪…

誰かが嘘をついている。 ひとり。三途の川を漂う船頭がおり。 ひとり。かつて、人間に恋をした天女がおり。 ふたり。かつての自分の姿を亡くした亡者がおり。 ふたり。山を降り…

【DREノベルスより書下ろし込み全3巻発売中】かつて大陸を救った神が代価として欲したものは、美酒と音楽と人肌だった――。その三種を伝え後の世に栄える享楽街アイリーデ。聖娼と芸楽と…

昭和二十年。艦砲射撃の嵐を受ける沖縄。 戦地と化したこの島で一人の日本兵が洞窟に入り込み、静かな海岸にたどり着いた。 そこは黄泉、根の国、妣《はは》の国、常世、ニライカナイ……様…

今はダムの底に沈んでいる、福井奥越の山里の実話です。 村医者の助手をしていた父の父、すなわち私の祖父は、迷信を信じない、科学で現象を解明しようとする人だったそうです。 祖父は…

月は夜空で輝いていた。闇に浮かび上がる月の姿に有史以来人間は様々な事を考え、観察し、推測し、空想を捧げてきた。 天空の鏡、海の支配者、天文学の母、魔女の星、理性の光、狂気の根源─…

由緒正しい神社のある港町。そこでは、海から来た神が祀られていた。神は、春分の夜に呼び寄せられ、冬至の夜に送り返された。しかしこの二つの夜、町民は決して外へ出なかった。もし外へ出た…

時は明治三十九年。淫祠邪教と迷信がこの国から廃滅されようとしていた時代。古より何者かが祀られ続ける山に入り込んだ男は、そこで小さく奇妙な“神”を見た。

　桃生章吾は鬼の末裔だ。 　両親からは、「目立たないように」「いつでも平均でいるように」と言われて、ひっそりと生活していたが、夜の街をパルクールで駆け回ることを趣味にしていた。 …

私の幼馴染は、ものすごい天才のおばかさん。 ひとつのことに気を取られると、周りが全く見えなくなる。 「いばらちゃんってどんな人が好き？」 「ヒーロー！　かっこいいじゃん！」 …

木ノ下　絢。 大人しいけれど、大体クラスの中心にいる。 ふわふわのウェーブがかかった髪の毛は少し色素が薄い。 タレ目で優しげな表情が印象的。 声は小さいけれど、頑張って大きな声を…

★BWインディーズコン最終選考作品★ 表題作『未来通知』を含む、様々な恋愛の形を描いた短編集。 しばらく恋をしていない人も。 失恋の痛みを忘れられない人も。 きっと、もう一度、恋…

人間の赤ん坊を拾ったトカゲの兄と トカゲの少年に拾われた人間の妹が ただ共に生きた話。 7/20 0時投稿開始、1時、3時、8時、12時、18時更新。 7/21 0時完結。

気が強そう――というよりは、自分のやさしい部分を隠すために強がっているような顔つきだと、和海さんとはじめて会ったときに思った。その印象は今も変わらない。

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突然、「死ねばいいのに」と言われて、「よし、死のう」となる人間は居ないと僕は思うので、つまり、君が言う「死ねばいいのに」という言葉には、きっと何の意味もないんだよと、僕は極めて論…

　ある朝、花村葵が目覚めると妹である花村藍がふたりに増えていた。その日から藍は毎日二倍に分裂していく。葵は妹を元に戻そうと奮闘するが、うまくいかない。しかも四日目に分裂した十六番…

中学最後の夏休み。映像コンクールに応募すべく、僕らは誰も撮ったことのない作品を作ろうとしていた。 そんな時。偶然手に入れた『荊棘（おどろ）』と名付けられた禁断の映像。 その狂…

高速道路の途中に突然現れた観覧車を、私は不思議な気持ちで眺めていた。 姉の恋人だった誠くんの運転する隣の、姉の定位置だった助手席に座って。

古本に挟まれていたレシートが、故郷の阿賀流村に真人を導いた。 「ラプラスの悪魔」を生むという装置を地底湖で見い出した真人に、怪人組織が迫る。 逃避行の舞台は東京神田、そして北九州…

夢漏町（むろまち）幕府の頃、足の匂いフェチ将軍、足嗅（あしかぐ）義満の時代……ひとりのイキやすい小坊主がおった……彼の名は、そう……イックー早潤（ソウジュン）…… ※このお話は…

子供の頃の学校の 人もあんまり来ない場所 小さな小さな手作りの すずめの神社がありました。

カクヨムの機能をまとめました。 エピソードの削除方法や、並べ替えなど意外と気がついていない機能もあるかもしれません。 執筆の参考にしてください。

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