死に物狂いで死んでみて

作者 雪瀬ひうろ

519

212人が評価しました

★で称える

レビューを書く

ユーザー登録(無料)をして作者を応援しよう! 登録済の方はログインしてください。

★★ Very Good!!

――

死ぬほど〜、なんて言葉が飛び交う世の中。でも、その言葉を使う人間のどれだけが死を意識して生きているのだろう。生きることに、あるいは死ぬことに理由と覚悟は必要だけれど、僕らはちゃんとその事実に向かい合っているのだろうか。

僕にとって、この物語はその問に対する一つの答えでした。

Good!

――

「もう死のうかな」

誰もが一度は思ったことがある言葉だろう。
職場での失敗? 先生に怒られた? 親しい人の死?

なんにせよ、このレビューを読んでいる貴方はそう思っても死ぬことを選ばなかった一人なのでしょう。

「なぜ私は生きることを選んだのか?」 

「なぜ今ものうのうと生きているのか?」

貴方も考えてみてください。

★★★ Excellent!!!

――

技量がすごい。

物語序盤ではスローテンポな流れで進み、中盤で畳み掛けるような人生劇、そしてそのまま、最後の一文。

小説自体はそんなに長くないのに、1人の人生をしっかりと追った感覚になります。

ショートフィルムのようで、何度も読み返したくなる小説です。

★★ Very Good!!

――

気軽に読み始め、最後で引っかかり、読後に考え込む。レビューを書いた他の方と同じプロセスを、私も辿りました。
文字数が少なくエピソードを書き込む余地が無いので、別に何かに感動したとかではないけれど、確かに読者の記憶に残る作品ですね。
星の数は、短編にはMAX2つが信条だからです。

★★★ Excellent!!!

――

タイトルが気になったので覗いてみたら、気が付けば最後まで読み終わってました。

2000文字でここまで詰め込めるものなのか、と思いました。
グイグイ引き込まれて、引っ張られて、そして最後のワンフレーズ。
今まで勢いよく引っ張っていた手がパッと離されたような、大げさかもしれないけどそんな衝撃を受けました。

ぜひ、いろんな方に読んでいただきたいです。

★★★ Excellent!!!

――

評価も高いし短そうだから、寝る前に少し読んでみるかな。なんて思って気軽に読んだら、どんどんのめり込んで、最後の最後にやられました。
勢いのある文章で心を昂らせたあとのラストシーン。でもタダでは終わらない。最後のフレーズを読んだとき、リアルに心臓がドキンとしました。
ああ、これが心を掴まれるということなのでしょうか。

★★★ Excellent!!!

――


読了から数日経って、本当に今更なのですが、自分なりに解釈が纏まったのでレビューを書かせていただきます。

作中、主人公と彼女の思い出は、ちょうど走馬燈のように足早に駆け抜けていきます。
J-POPを皮肉るような一節がありますが、読んでいる心地としては、メルヘンチックな歌を聴き流しているような感覚でした。

そこまではいいのです。
それだけならば、僕はこの作品にここまで取り憑かれることは無かった。

最後に放り投げるようにして手渡された言葉が、あらゆる可能性を孕んでいて、そして、それをきな臭さすら感じてしまうくらいに、明け透けに漂わせているので、僕はこの言葉を、この物語をどう解釈すればよいのかとうんうん頭を悩ませました。

自分なりの解答には辿り着いたつもりです。
それをここで吐き散らすということはネタバレに直結し、あまりにも野暮な行為だと思うので、控えさせていただきますが……

してやられた。そんな気持ちと同時に溜息が出そうなくらい今はすっきりしていて、素敵な読了感に浸っております。

未読の方はどうかご一読を。
そしてこの物語の、しこりのように引っかかる違和感と向き合い、思い切り考えてみてはどうでしょう。

Good!

――

「死ねばいいのに」と言われてそうそう死ぬ人はいない。ごもっとも。
「死ぬほど苦しい」だけどそれで死ぬ訳じゃない。ただの副助詞で比喩表現なんだから。

死ぬほど苦しくて、そう約束したにもかかわらず、それが出来なかった主人公はきっと死にたくなかったんですね。でも罪悪感からそう詰め寄る幻影を作り出していたのかもしれません。
確かに作り出したのは自分の都合が良い幻影かも知れませんが、もし現実に存在していてもそう言って発破をかけていたかもせれませんね。
夢でも妄想でも、そうやって出て来てくれるなんて羨ましい限りです。
そしてその言葉があったから、彼は最後まで彼女に会う事が出来なかったのかもしれませんね。

タイトルに反して、とても心温まるお話でした。

★★ Very Good!!

――

 「死ねばいいのに」という言葉は、世間ではあまり歓迎されません。とはいえ、他人について評するとき、この言葉を我々はついつい使用してしまいます。そのような言葉である「死ねばいいのに」から始まる物語で、結末がどうなるのか楽しみにして読み始めました。

 真に迫っていたと感じた場面は、一日経って起き上がった後のところです。そうだよね、健康的な人間ならこうするよね、という描写が続きます。とても素朴な場面ですが、それゆえに現実感があります。

 最後の一言はコンクリートのように固く、打ち捨てられています。それまでの部分を温かく読んだ読者には冷水を浴びせ、「なんでぇなんでぇ、そんなんアリかよ」と読んでいた読者には溜飲を下げる隙間を与えてきます。どんな人が読んでも、読み終わった後にちょっと手を止めて考える時間を取らせる文章です。ご一読をおすすめします。

Good!

――

オチは予想できるんだけど、主人公は懺悔や後悔の念を抱きながら生きたのか、あるいは人生から逃げたくなる時だけ都合よく死ぬ理由にしたかったのか、結局は人生を全うしたようだ。
結構、淡々と進んでいくので、そのあたりが読み取れなかった。
読み取れなくて正解かもしれないが。
意図的なのだろうが、主人公が薄い感じがした。

★★★ Excellent!!!

――

“死ねばいいのに”がキーワードのこの短編小説。
私的にはこの話の展開は予想外で、「あぁ、こういう展開もありか…」と思わず感慨深く考えてしまいました。
結局人というのはこういうものなのでしょう。
短編をとても上手く活かしているこの作品。
一読の価値、大いにありです!

★★★ Excellent!!!

――

ランキングの欄を覗くと目に入ったので見たところ、なるほどと唸らされた作品。ランキング入りも納得です。

モノローグでの繋げた言葉の数々は、主人公のあふれ出る想い(出)を上手く表現し、あらすじや冒頭から悪印象を彼女には持つも、途中のどんでん返しで驚きと共に彼女への印象が変わる。息を吐かせず次々と変わる場面を上手く纏めている文章からは、作者の筆力の高さが窺えます。

時間も惜しまず、読んで損どころか得しかない作品。

是非、一読を。



★★★ Excellent!!!

――

誰よりも大事に思っている筈の君。
その君の囁きは、僕自身の追憶なのか。

過ぎていく日々を描いた作品のようでいて、最期まで生きるべきを生きた僕の回顧のようにも見えて。

人は自分の生を精一杯生きるべきだというメッセージのように感じました。

★★★ Excellent!!!

――

当たり前だけどあまりに悲しい。
そんな事実を粛々と、そして巧みに描き出した傑作。
少し変わったやり取りの真相を知ると締め付けられるような痛みを覚え、読み終えた後にはぽっかりと心に穴が開いていることでしょう。
もしかしたら、貴方は綺麗な涙を流しているかもしれません。

★★ Very Good!!

――

 不器用で可愛らしい愛情。冒頭から匂わせるような雰囲気があり、スルッと入ることが出来ました。途中のどんでん返し……ですかね? には素直に驚きましたし、そこで物語に深みが加わった感じ。
 短編ならではの最低限の文章、読者の想像を掻き立てるストーリー。
 らしさ、があるような、素敵な作品です。

★★★ Excellent!!!

――

 作者様の名前? うわっ僕には見えない。恋愛・ラブコメでベスト5なんかに入っている作品の作者様の名前なんて、節穴アイの僕の瞳には映らないっ。
 ……死ねばいi……懺悔します。ゴメンナサイ。

 この作品の魅力を僕が語るのはあまりにもおこがましいので、思ったことを書きますです。

 『死ねばいいのに』という一言がめっちゃ使われます。見ていて死にたく……はなりませんが、様々な場所で、様々な使われ方をします。
 そして読んでいて思わず涙を流してしまうようなほど、卓越した文章力。
 不思議と登場人物の気持ちになって、彼の感じる『生』をひしひしと自分も感じられるほどの臨場感を生み出すほどの構成力。

 基礎は当たり前、その他にも、他の作品にはない『感動』を与えてくれる作品です。

 決して壮大ではない。シンプルな物語で、文字数も少なめです。
 直ぐに読み終えられるので、一度読んでみてはいかがでしょうか。