感想やレビューにも目を通し、色々と推敲された作品なんだと改めて認識。
怒涛の無改行に込められた作者の魂やいかに。
最後の一文は数多の可能性を秘めた内容だと思う。
読む人が読めばハッピーエンドだし、バッドエンドだし、
まさにメリーエンド。
そして、その可能性は最後の行間をドラッグする事でより一層深まる。
なんだあの一マスは。
あそこにハマるべき言葉は一体なんだったんだ。
多分、俗にいう「そこまで考えてない唯のミス」の可能性だってある。
しかしこの僅か3000にも満たない文字数を書く作者が、意味もなくそんな痕跡を?
世に放たれなかった分だけ、妄想の幅が広がる。
俗にいう「後はご想像にお任せします」という事なのだろう。
作者の意図は読み取った。
後は思う存分、ご想像の世界に浸ろうか。
「死ねばいいのに」
自分だけ幸せに生きる事への罪の意識からだったのでしょうか?
はたまた、その存在に「死ねばいいのに」と言われ続ける事で逆に支えられ、生きていけたのでしょうか?
いつでも死ねると思えば人生楽ですし、最後の悪あがきでもしてみようかな?なんて思えるし。
切ないですが、時間の経過と共に悲しさは薄れていきますからね。
親であれ、恋人であれ、ペットであれ、失った時は暫くドン底に落ちますが、時間が経過すれば人って幸せに生きていけるんですよね。
でも、それでいいのだと思います。
生きるってそういう事です。
そう前向きに思える作品でした!
私にはハッピーエンドに感じました。
幸せに生き抜いたからこその、最後の一文だったのだと解釈します。