概要
この国の神は、人の手によって焼かれた。
時は明治三十九年。淫祠邪教と迷信がこの国から廃滅されようとしていた時代。古より何者かが祀られ続ける山に入り込んだ男は、そこで小さく奇妙な“神”を見た。
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- ★★★ Excellent!!!まんまんちゃん、あん
『まんまんちゃん、あん』←『なんまいだ』←『南無阿弥陀仏、あな尊し』らしい。
仏教用語になるのだろうが、神棚に向かっても同様に拝んできている。
でもそれが仏サマへなの神サマへなのか、どういう仏サマなのかなんて名前の神サマなのか、それすら考えたこともなく使ってきている。
大仰に仏教だ神道だの一切合切を、どこまで知って日々暮らしているだろうか。
たとえば自分の氏神様の名前を言える人がどれくらい居るのだろうか。
それを不敬とするのではなく、よくわからなくて畏れ多く尊く、見えずに感じるもの、として扱うのが多くの日本人の宗教観なのだろう。
今 多くの新興宗教が栄えるのは、古くからの宗教が形だけ整…続きを読む