★★★ Excellent!!! まさに日本の神のお話し @gotandaneko 芥川龍之介の「神々の微笑」を思い出しました。 短いけれど深みと余韻のある佳作です。 まさか、稲八金天とマニアックな存在が出てくるとは思いませんでした。 レビューいいね! 0 2018年11月13日 15:49
★★★ Excellent!!! お前は名前が多すぎて、なんと呼べばいいのか未だに分からんよ くさなぎ そうし 山に潜った男の話です。 描写が丁寧ですね! この短編の中にはその光景をイメージするための説得力がいくつもあります。 そしてしびれたのは最後のオチ! 哀愁漂うセリフ、そこにいきつくまずい煙草の味、くせになりそうな読後感を覚えました。 次の話にも期待して、星3つ送らせて頂きます。 レビューいいね! 0 2016年12月25日 00:47
★★★ Excellent!!! 神様と呼ばれる、全部が本物 馳月基矢 明治時代、廃仏毀釈。 仏寺が壊されたのみならず、 各種神社は一緒くたにされ、 古くからの信仰は曲げられた。 役人、青山は祠を訪ねる。 オツネ山のコンコン様、 狐だか何だかを祀ったその場所で、 不意に響いた鈴の音。 夢か現か、時の流れの歪曲か。 青山が見たもの、感じたものこそ、 神と呼ぶべき存在だったのか。 幻想的でありながら骨太な、 近代日本の昔話。 こういう雰囲気、すごく好き。 レビューいいね! 0 2016年9月15日 22:08
★★★ Excellent!!! まんまんちゃん、あん よっち 『まんまんちゃん、あん』←『なんまいだ』←『南無阿弥陀仏、あな尊し』らしい。 仏教用語になるのだろうが、神棚に向かっても同様に拝んできている。 でもそれが仏サマへなの神サマへなのか、どういう仏サマなのかなんて名前の神サマなのか、それすら考えたこともなく使ってきている。 大仰に仏教だ神道だの一切合切を、どこまで知って日々暮らしているだろうか。 たとえば自分の氏神様の名前を言える人がどれくらい居る… 続きを読む レビューいいね! 0 2016年5月15日 12:41
★ Good! ★神は斯く有るべき 藤浪保 信じられる限り存在し、忘れられれば滅びるという神の有り方を、地方の小さな神と、神仏判然令に従う地方役人とのふれあいの中で見事に表している。本当に神様というものは不思議な存在だ。名前がたくさんあるのは厄介なのかもしれないけれど、そういう神道の懐の広さが僕は好きだ。 レビューいいね! 0 2016年5月13日 10:04
★★★ Excellent!!! 日本は神の墓場である 理性の狡知 葬り去られた神(この表現は適切ではないのですがネタバレ防止と言うことで。。。)を題材とした幻影的な小説でした。 日々何気なしに通り過ぎる祠、或いは神社にどれだけの人の思い、そして歴史がつまっているのかを考えさせられます。 柳田国男や宮本常一、特に泉鏡花などの本が好きならば是非ご一読をおすすめします。 レビューいいね! 0 2016年4月23日 16:38
★★★ Excellent!!! 神は人が作った 相楽山椒 移りゆく時代に翻弄されるのが人ならば、人に作られた神もまた翻弄される運命にある。だが、かつて神と呼ばれた者、あるいは神と呼ばれる者、それそのものは変わることはなく脈々とそこに存在し続ける。 レビューいいね! 0 2016年4月23日 16:22
★★ Very Good!! 余韻の残る、不思議な体験 黒羆屋 明治末期、国家主導による神社合祀を題材に、青年の不思議な体験をつづった物語。 彼の会ったモノはその後どうしているのか。 消えてしまったのか。 それとも案外元の場所で人間に舌を出しながらのほほんとしているのかもしれない。 いろいろとその後を想像するのもこの作品の楽しみ方なのやも知れない。 レビューいいね! 0 2016年3月1日 20:42