主人公が、何かに誘われてやってきた故郷の学校橋。
彼を誘ったのは、決して旧友だけではないと思います。
想いを寄せていた少女。
彼女の思い出も、白昼夢のような物語の大きな要素です。
詳細な地名のおかげで、読者それぞれにぴったりの舞台を用意してくれます。
そういった表現も、小説やホラーには欠かせない技法ですよね。
このお話を読まれた方は、きっと地元の同じような風景と、幼い頃経験した不思議な体験や、後ろめたい事件を、密かに思い出すのでしょうか。
最後。主人公の耳元で聞こえた声の主。
それは、物語に描かれた以上の想像が出来ます。
不思議な物語をありがとうございます。
にぎた