ホラーとしても寓話的なものとしても完成度の高い民話でした。常に重荷から逃れられない主人公の姿が、なんともリアル。面白かったです。
普通に民話集読んでんのかと思いました。私としてはこの路線でもう二つ三つ読みたいでーす。
終始一貫した登場人物たちと、薄暗い世界観。背中に背負った物は、果たして本当に母親であったのだろうか。読んでいて、僕はそれ以上の、例えば「縁」や「運命」、この星の下に生まれた「宿命」さえも感じました。完成された描写力は、一朝一夕では達成できないような、丁寧で分かりやすく、且つ、不気味に思わせる技術があります。不気味なお話をありがとうございました。にぎた
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