背負った物は……。

終始一貫した登場人物たちと、薄暗い世界観。

背中に背負った物は、果たして本当に母親であったのだろうか。

読んでいて、僕はそれ以上の、例えば「縁」や「運命」、この星の下に生まれた「宿命」さえも感じました。

完成された描写力は、一朝一夕では達成できないような、丁寧で分かりやすく、且つ、不気味に思わせる技術があります。

不気味なお話をありがとうございました。


にぎた