概要
歩幅の違う兄と妹の、異種族恋愛譚
人間の赤ん坊を拾ったトカゲの兄と
トカゲの少年に拾われた人間の妹が
ただ共に生きた話。
7/20 0時投稿開始、1時、3時、8時、12時、18時更新。
7/21 0時完結。
トカゲの少年に拾われた人間の妹が
ただ共に生きた話。
7/20 0時投稿開始、1時、3時、8時、12時、18時更新。
7/21 0時完結。
ギフトを送る際リクエストを下されば、そのネタで掌編を書きます
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!異種間恋愛なんて言葉で片付けてはいけない、純愛文学の傑作
生物として違うということ。
それは、決して文化や暮らしが違うというだけに留まらず、そもそもの「存在」が異なるということに他なりません。
「存在」の違いという悲劇、それでも、もう少しだけ、時間が尽きるまでは、という一途で純粋な想いを、時計の針というモチーフで儚くも美しく描き出したその筆致は、間違いなく文学作品として恐ろしく優れた傑作です。
リザードマンというファンタジーな存在を主題にしていますが、その生態の描写や上記のような存在そのものを見る視点はSF的であるとも言えます。
のみならず、周辺を固めるキャラクターも魅力的。
美しい文章で語られる、美しい愛の物語に、心洗われるというのは…続きを読む - ★★★ Excellent!!!兄リザードマン、妹人間。いたわり想い合う兄妹の美しき愛の物語。
こういう「家族愛」を拗らせたような作品が私はたいそう好物です。
近親相姦モノ的な、あぁ、いけないことをしているという背徳的な感覚とは真逆。
家族を自分の手足といった体の一部のように愛することの美しさ尊さ。
大手を振ってそれを肯定できる潔く清らかなその生き様。
兄妹という関係性に、種族の壁というどう足掻いても越えられない要素が加わり、だからこそ健気にお互いを強く想い合う。
精神的な結びつきを強めていくストーリー。
どうしようもなく破滅的なのではない。
息が詰まるほどに美しい至上の愛。
話数をあえて年数に喩え、時計の時刻に符合させた演出の妙。
湿地でのリザードマンの生活、その生態を見事に描…続きを読む