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概要
自己肯定感が底抜けに低い死にたがりの少女凪音《なぎね》。彼女は16歳の誕生日プレゼントに、両親からヘッドフォンを贈られる。
早速着けてお気に入りの音楽を聴いてみると、何か物足りない。試しに音量を一気にあげると、あまりのうるささに頭が痛くなる。
しかし、その頭が痛くなるほどの音圧が、死にたがりの凪音には心地よかった。
自分が好きな音楽で、この音圧で死にたい。凪音はそんな願いを抱え、自分を死に誘ってくれる1曲を作るため、作曲家の道へと進む。
凪音が作曲をして数年、彼女は誤って自分の曲をSNSに投稿してしまう。自己満足のために作った曲なんて、人に見せられたものじゃない。急いで消そうとすると、ひとつのコメントが。
「この曲、すごく好きです。次の投稿も楽しみです」
その言葉に、削除しようとした手が止ま
早速着けてお気に入りの音楽を聴いてみると、何か物足りない。試しに音量を一気にあげると、あまりのうるささに頭が痛くなる。
しかし、その頭が痛くなるほどの音圧が、死にたがりの凪音には心地よかった。
自分が好きな音楽で、この音圧で死にたい。凪音はそんな願いを抱え、自分を死に誘ってくれる1曲を作るため、作曲家の道へと進む。
凪音が作曲をして数年、彼女は誤って自分の曲をSNSに投稿してしまう。自己満足のために作った曲なんて、人に見せられたものじゃない。急いで消そうとすると、ひとつのコメントが。
「この曲、すごく好きです。次の投稿も楽しみです」
その言葉に、削除しようとした手が止ま
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