概要
竪琴の音に乗せて、死者の『心残り』を聞きます。伝えます。
公爵令嬢アメリーは妾の子。両親を失った後、公爵位を継いだ異母兄から厄介者扱いされていた。
さっさと結婚して家を出ようとするものの、婚約者が次々に死亡。
アメリーには「悪霊憑き」の噂が流れてしまい、縁談が来なくなってしまった。
結婚はあきらめて、同い年の姪の侍女として後宮で働くことにしたのだが――
ある夜、国王ジェラルドの寝室に呼ばれたことで、アメリーは思いがけず六人目の妃にされてしまう。しかも、毎週一回竪琴を弾くだけの形だけの妃に。
実のところ、アメリーは「竪琴の継承者」――死者の魂と干渉できる異能を持つ者――として、後継者になる女の子を産まなければならなかった。
母親(魂)に「子作り」をせっつかれるものの、アメリーの気持ちはなかなかついて行かないもので……。
異能持ち
さっさと結婚して家を出ようとするものの、婚約者が次々に死亡。
アメリーには「悪霊憑き」の噂が流れてしまい、縁談が来なくなってしまった。
結婚はあきらめて、同い年の姪の侍女として後宮で働くことにしたのだが――
ある夜、国王ジェラルドの寝室に呼ばれたことで、アメリーは思いがけず六人目の妃にされてしまう。しかも、毎週一回竪琴を弾くだけの形だけの妃に。
実のところ、アメリーは「竪琴の継承者」――死者の魂と干渉できる異能を持つ者――として、後継者になる女の子を産まなければならなかった。
母親(魂)に「子作り」をせっつかれるものの、アメリーの気持ちはなかなかついて行かないもので……。
異能持ち
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おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!母の無念を癒やす竪琴、後宮の闇を照らす
『竪琴の継承者 ~第六妃は国王陛下の子守唄係でいたい~』は、まるで深夜の温室に咲き誇る月光花のような独特の甘い香りを放ちます。
竪琴の調べで死者の声をすくい上げるアメリーの姿は、見えない糸で宵闇の記憶を編み上げる孤高の織姫のようだ。国王ジェラルドが抱える母の無念、後宮を彩る華麗な毒花たち、そして宿命の呪いが紡ぐ旋律は、透明な水面に滴る一滴の血、あるいは銀色の蜘蛛が囁く秘密のように、読む者の心を奇妙にとらえて離さない。
愛と癒やしの調べは、冷え切った王の魂を優しく包み込み、読者の脳裏には妄想の苗がそっと根を下ろす。誰もが満ち足りた眠りを求めつつ、不穏な影が揺れる後宮で、竪琴が奏でる奇妙で神…続きを読む