貴族としての家格も普通、見た目も普通、性格も普通(?)、規則正しく模範的な生活を送っている完璧に普通のご令嬢の主人公。
出る杭は打たれる、ということで一家揃って「控えめでそこそこ」の生活をキープするのがモットーである環境の中。
幸運にも可愛らしい幼馴染を持ってしまった不運から、いつも貧乏籤を引く羽目になってしまっていて、読み手としては応援したくなる不憫さです。
そのせいか自己肯定感が低く、王子様の言動を完全に勘違いしてしまうズレた一面を持つ主人公と、自分の恋心に疎い王子とのすれ違いに、先が気になりページを繰る手が止まりません。
主人公の気持ちがとても丁寧に描かれていて感情移入しやすく、恋愛以外の要素も作り込まれていて、とても面白いオススメ作品です。
是非とも、読んでみてください。