第2話 横たわる者


 太陽に照り付けられながら、やっと辿り着いた建物。

 急な梯子を上りつくと……。目が眩んでその光景に慣れるのにしばらく時間が経つ。やがて目が慣れてきたその先に見えたもの。


 ?何か得体の知れない物体??生き物か?


 明り取りの窓すらない二階。倉庫なのかと上がってみたが、どうやら違うようだ。

何も置かれていない、その奥にはそれだけが見えた。


 その得体の知れない何かは、微動だにしていない。


 「すみません。誰か居ますか?」つい小声になってしまう。



 僕は、呼吸を整えつつゆっくりそれに近寄った。


 近付いてみると、それは呼吸をしているようだった。



(何!生き物か!?)


全身を鎧のような者に覆われ、それはうずくまっていた。


(人間?……いや……。ん!怪我をしている。)



 横たわるその体からは血が流れた跡が有った。その血痕からして、数日は経っているようだった。


 「だ、大丈夫か!おい、しっかりしろ!」

僕は、声を掛けてみた。

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