砂の少年
Morii
第1話 砂の生き物
僕は歩いた。壮大な砂漠の真ん中で。
風は僕を置き去りにする。太陽の光が僕を永遠と照りつけた。
もうここにきて1週間。水と食料は底を突き、体力も限界を迎えていた。
そう。歩くんだ。
ただひたすらに水と食料を求め、前へ前へと歩き続けた。
少し歩くと、小さな彫刻の彫られた建物が僕の目の前に現れた。
砂で作られているようで、外見も悪くない。
煙突や、カラフルなカーテンも付いているのだ。
助けを求め、僕はドアを咄嗟に開いた。
だが、建物の中には一切ひとけが無い。
「すみませーん、すみません、誰か居ますか」
予想はしていたが、何回呼んでも特に返事はなかった。
取り敢えず食料を探すことにした。
ふと横を見ると、木製の梯子があることに僕は気付いた。
きっと上の階には倉庫があるのだと思い、僕は急な梯子を這うようにして上りつめる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます