第12話 石の国の魔女①
「あ、あのぉ~? グラッドさん?」
話しているところ申し訳ないが、このままでは日が暮れてしまう。
『あぁ、レイト。着いたんだね。レイト、こちらは石の国の魔女であるミシャ・イェール。ミシャ、彼はさっき話していたレイトだよ』
グラッドは、少女のが石の国の魔女であることを紹介してくれた。
石の国の魔女は、大体、年が12歳くらいの少女で、年季のはいった赤茶の踝(くるぶし)まであるローブを身に纏っている。ストレートの艶のかかった黒髪と黄緑に輝く瞳は、彼女の神秘さをより引き立てていた。
「あら、貴方がレイトさん? 貴方の事はグラッドから聞いているわよ。エメラルドを魔法石にするのよね」
「あ、はい。そうです。ミシャさん、と呼んでも良いですか?」
「ええ、もちろん」
快い承諾に喜びながらも、やはり石の国の魔女がこんな少女とは思えない自分がいた。
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