第9話 石の国へ導く星



____朝になった。

僕はグラッドと石の国を目指して再び壮大な砂漠を歩き続ける。


「あの星がもう見えなくなったけど…どうやって石の国まで行く?」


『まあ、この世界の方位磁針が指す方向に行くんだったらこっちだけど…でもこの方位磁針、六百年前の不良品だからなぁ』

「えー、なんでそんな古い方位磁針持ち歩いてるんだよ」


グラッドは少し悩んでから言った

『…そうだ、道標の魔法石を使えば良いのか‼︎』


『でもそんな珍しい魔法石持ってたかな…』

グラッドは魔法石が入っている鞄を僕に開けさせた


『いつみても綺麗だなぁ、この鞄は』

グラッドは鞄を逆さにして魔法石を取り出し、道標の魔法石を探し始めた。


『あ、これでも無い…これじゃ無いな…』

グラッドは一つずつ魔法石を確かめていった。

「僕も手伝おうか?」


その時、魔法石は砂の中に沈んでいった。

「え、なんだ!?」僕は咄嗟に叫んだ


『やばい、砂の国の魔女だ!』

「砂の国の魔女ってグラッドをケルチに変える魔法をかけた…」

『それどころじゃ無い‼︎早く魔法石を取り返して‼︎』

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