第25話ライ=アッセント②


26話 ライの正体と魔女達


「えー、この状況で…話しずらいよ」僕は呟いた。

いつか旅をしているうちに仲も良くなり、話せるようにもなるだろう。


『何だよ…レイトなら話してくれると思ったのに』グラッドはため息を吐いた。

(なら自分で話せば良いのに)僕は心の中で呟いた。


僕達は雲の上の中腹をまず始めの目標に、歩きつずけた。

「レイトと言ったな。よろしく。俺はミムス。グラッドとは昔からの仲だ」ミムスは深い声で言った。

「よ、よろしくお願いします」僕は緊張しながら言う。


______________

空から僕らをぼんやりと太陽の光が照りつけた。

「グラッド、暑いよぉ」

『うるさいなぁレイトは…』


暑い中、少し歩くと草が生い茂った荒地来た。

雲はまだまだ上で気が遠くなる。


「少し休もうよグラッド」

『あと五時間くらい歩いたら石の宿があるはずだよ』グラッドは気軽に歩きながら言った。


あと五時間か、まだまだだ。

五時間を気軽に言うグラッドはどうかしている。


「ミシャさん、今どうしてるかな」


その時グラッドの方から悲鳴が聞こえた。

「え?」何が起こったのだろうか。

グラッドの方を見ると傷跡は一つもなく、ただグラッドが倒れていた。


「ライ、ミムス。何か見たか?」僕は咄嗟に叫んだ。

しかし、答えはなく、ミムスはその場から消えていて、ライが呆然と立っていた。

「え、ライ…何を?」

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