対爾核

個人的に非常に有益な小説作品だと思います。


ぜひお勧めします。

闘いへの熱いロマンが存分に描かれた作品で、読んでいるほうも、次はどうなるか、次はどうなるかと、一戦一戦、手に汗握りました！

主人公イオリは、明るく前向きな……アツいほど前向きな女性。かわいらしい、とぼけたところもあって、応援したくなります。勇気をもらえました。

単に人と人とが対戦する話ではなく、そのバックボーンに、人生のドラマ、さまざまな武術の該博な知識、そしてなによりも、背後に大きな「志（こころざし）」が感じられ、読んでいて、何度感服させられたことか！

ハッとさせられるシーンが、何度もありました。そしてそれが、とても心地よかったです。

ところどころに散りばめられたユーモアも、おもし…続きを読む

砂塵吹き荒ぶ宿場町に刀剣を携えた胡乱な武芸者や素浪人達が行き交い、更には乗用ドラゴンやエルフ、ドワーフたちも闊歩しているという様な、和風ファンタジーな異世界にて繰り広げられる剣劇ロマンという趣きの作品です。
記憶を失った航空隊所属の娘・イオリが、この和風ファンタジーな世界に突如として出現してしまい、薄い記憶の中にある友人との約束を叶える為、元いた世界に帰還すべく、勝利すれば自身が望む世界へ進む事が出来ると言われている「対爾核」なる決戦の場所にて「五傑」と呼ばれる強者たちに勝負を挑むというストーリーであり、その「対爾核」にて待ち受ける「五傑」を倒す為に、謎の多い武芸者・マサナに弟子入りし、剣の…続きを読む

ド迫力のバトルに魅せられる、和風ファンタジー小説。主人公もですが、敵方も強くて凛々しい女性が揃っていて、キャラクター造形が素晴らしいです。
SF風味なスパイスも所々にあって、飽きません。ぜひ読んでみてください。