概要
『キミ、死ぬの? 死ぬくらいならウチに来ない?』
――人生に絶望した青年の前に、突如として現れた巨大な「白蛇」。
人ならざるモノ:『あやかし』である白蛇によって青年が連れて来られたのは、雲まで届く不思議な建物「1000階旅館」だった。そこには小間使いとして働く「狐の美少年」が居て、青年は白蛇が化けたイケオジ(?)から旅館を引き継ぎ、来訪者をもてなす不思議な日常を送ることになる。
*ホラーや残酷描写・バトル展開の無い、のんびりスローライフなお話です。
各章は割とコンパクトな物語になっているので、気負わずに読み進めて貰えたら幸いです。
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*主人公の青年/白蛇(イケオジ)/狐(美少年
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!絶望から新たな人生への扉を開く、心温まるファンタジー物語
最新話まで読んでの感想です。
この物語は、独自の世界観を持ち、あやかしと人間が共存する世界が舞台となっている。登場人物たちの人間味あふれる魅力や、予期せぬ展開が読者を引き込む。特に、主人公である朝霧あさぎり杞憂きゆうの内面の葛藤や成長が丁寧に描かれており、彼と共に喜びや悩みを分かち合いながら物語に没入することができました。
物語の魅力の一つは、現代社会で抱くであろう絶望感や迷いを抱えた主人公が、あやかしとの出会いを通じて新たな生きる希望を見出す過程が描かれているところです。特に、杞憂きゆうが白蛇様の提案を受け入れ、辺境の旅館を継ぐことを決断する場面は、彼の成長や新たな挑戦に胸が熱くなる一…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人生にお疲れの方。あやかしたちの「1000階旅館」は、いかがでしょう?
主人公は夢破れた青年:杞憂。
漫画家になるという夢を抱いていた彼は、自分の才能に限界を感じその道を諦めました。
そして、バイトをつづけながら人生に疲れた日々を送っていた時。
彼にとって大きな転機となる出会いがありました。
『死ぬくらいならウチに来ない?』
杞憂にそう言ったのは、巨大な白蛇のあやかし。
そう。杞憂はあやかしを見るという才能があったのです。
ちょっと強引な白蛇様に連れられてやってきたのは雲まで届く『1000階旅館』。
さて、これからどうなることやら……。
杞憂の境遇とは裏腹に、軽快な読み口でサラサラと楽しめる作品です。
登場人物(人間でない者が大半のように思いますが)も…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人間の若旦那が、妖たちのお悩み解決! 1000階旅館へようこそ!
主人公の青年は、アルバイト先に向かう電車の中で絶望していた。
故郷と両親から逃げだすように上京してきたものの、漫画家の夢は潰え、今はアルバイトで何とか暮らす日々。そんな電車内で、主人公は巨大な白蛇に出会う。そう、主人公は妖が見える体質だったのだ。
白蛇はイケオジに姿を変えて、主人公に旅館を継ぐように迫る。半ば強引に連れて来られた妖たちの世界の旅館は、なんと雲の上まで続く「1000階旅館」だった。主人公は妖たちの世界から現実に戻ろうとしたが、白蛇から、本当にやりたいことを問われ、主人公は返事に困る。そこに、お客様が来館して、主人公は客の難題を解決することになる。
この旅館は、宿というよ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!可愛らしいあやかしたちに、心からのおもてなしを。
漫画家になる夢に破れ、生きる意味を見失い自暴自棄になっていた「見える」青年、杞憂が白蛇の化身であるイケオジと狐と人間のハーフである狐っ子と出会います。
連れて行かれたのはあやかしの暮らす世界――写し世。そこにある千階旅館「よろず荘」でした。
よろず荘では、あやかしたちの願いを叶えて「おもてなし」するのがお仕事です。
あやかしたちはちょっとトボケていて臆病だったりのんびりしたりしています。
まだ序盤なのですが、そんなあやかしたちの可愛らしい願いと向き合いつつ、自分自身の新しい生きる意味を見出していくお話になるようです。
ちょっと読んだでけでも、なんだか心がほっこりする物語になりそうだな…続きを読む