人間の若旦那が、妖たちのお悩み解決! 1000階旅館へようこそ!

 主人公の青年は、アルバイト先に向かう電車の中で絶望していた。
 故郷と両親から逃げだすように上京してきたものの、漫画家の夢は潰え、今はアルバイトで何とか暮らす日々。そんな電車内で、主人公は巨大な白蛇に出会う。そう、主人公は妖が見える体質だったのだ。
 白蛇はイケオジに姿を変えて、主人公に旅館を継ぐように迫る。半ば強引に連れて来られた妖たちの世界の旅館は、なんと雲の上まで続く「1000階旅館」だった。主人公は妖たちの世界から現実に戻ろうとしたが、白蛇から、本当にやりたいことを問われ、主人公は返事に困る。そこに、お客様が来館して、主人公は客の難題を解決することになる。
 この旅館は、宿というより万屋としての働きが大きかったのだ。
 主人公は先輩にあたる妖と人間のハーフの少年や妖精たちと共に、無理難題を解決する日々を送っていた。そんな中、森の薬屋は人間だと言うことを聞いて——。

 人間と妖たちのハートフルな日常を描いた一作。

 是非、御一読下さい。

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