第134話
疲労の心配されたマリルとレベッカであるが起きると元気いっぱいだった。
シュバルツの用意した軽食を食べ、迷宮の3層へと出発する。
ここでもオークの大軍と遭遇した。
シュバルツも積極的に戦闘に参加して次々にオークを倒していく。
上位種と思われる鎧を身にまとい武器を持ったオークも確認されたがシュバルツ達の敵ではなかった。
何度か休憩を挟みつつも3層も掃討が完了して4層へ向かう。
迷宮都市アリスや異空間で散々リザードマンを倒しているので効率よく狩っていく。
短剣では一撃で倒せないのでミミが倒したリザードマンを回収し他のメンバーはリザードマンとの戦いに集中する。
シュバルツの剣もそうだが、そろそろメンバーの武器を買い替えた方がいいかもしれない。
そんなことを考えながら手を動かし続ける。
残念ながらまだシュバルツの腕では今使っている武器よりいいものが作れないのだ。
以前、無名の鍛冶に武器を作ってくれと頼んだのだが神との契約でそれは無理だと言われた。
神々には色々優遇してもらっているため、文句を言うのも違うだろう。
何度か休憩を挟み、リザードマンの掃討も完了した。
ここから先の情報がないため、大休止を取る。
異空間で食事をとり、睡眠をしっかりとる。
体調を万全にしてから5層の調査に取り掛かる。
何やら腐敗臭がする。
物陰からはカタカタという音も聞こえてくる。
シュバルツは何となくこの先に待ち構えている魔物の正体がわかった。
ズリズリと足を引きつりながら臭いの元がやってくる。
皮膚があちらこちら剥がれ落ちたゾンビのゴブリンだった。
それだけでなく少し遅れて骨だけのゴブリンも現れる。
どうやら第5層はアンデッドの領域のようだ。
女性陣は見るからに嫌そうな顔をしている。
正直、シュバルツもホラー耐性は高くないのだが駆除するしかない。
光魔法のホーリーアローを放ってみる。
ホーリーアローはゾンビのゴブリンに当たりじゅわじゅわと音をたてながらゾンビのゴブリンを浄化する。
残されたのは魔石だけだった。
これならなんとかなりそうだとシュバルツは寄ってくるゾンビのゴブリンや骨だけのゴブリンにホーリーアローを放っていった。
女性陣は嫌そうな顔をしつつも魔石を回収していく。
どうやら戦闘はシュバルツに全て任せるつもりらしい。
気持ちはわかるのでシュバルツはただ黙ってホーリーアローを放ち続けるのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます