第130話
マリルとレベッカが加入して1か月ぐらい経った。
いつものように冒険者組合で換金して城に戻ると沢山の使用人達に出迎えられた。
5人は荷物を置いてくると部屋に向かったのでシュバルツは1人で食堂に向かった。
食堂には母でありマリアンヌに祖父であるオグワール、妹のリリアーヌが揃っていた。
「シュバルツ。お誕生日おめでとう」
母であるマリアンヌはそう言ってくる。
シュバルツ自身は忘れていたが6歳になったらしい。
そこにパーティーメンバーの5人も何やら荷物を持ってやってくる。
「シュバルツ様。お誕生日おめでとうございます。こちら、プレゼントです」
どうやら誕生日パーティーのことを知らなかったのはシュバルツだけらしい。
「皆、ありがとう」
祖父であるオグワールが手を叩くと使用人達が台車を押して中に入ってくる。
「これは儂達とお主の兄妹達からじゃ」
かなりの量がありこの場で確かめるの無理そうだった。
「料理も用意してるわ」
母であるマリアンヌが言うと使用人達が料理を運び始める。
テーブルはあっという間に料理で埋まってしまった。
そこからはそれぞれ自由に料理に手を伸ばす。
楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
プレゼントはいつの間にか使用人達が部屋に運んでくれたようで助かった。
後で1つ1つ確認してお礼の品を用意しないと・・・。
誕生日パーティーも終わり全員でシュバルツの部屋に集まる。
今日はマリルとレベッカも呼んでいる。
「2人にプレゼントがあるんだ」
シュバルツはそう言って指輪を取り出す。
「これは?」
「そろそろ僕の秘密を2人にも開示しようと思ってね」
まだよくわかっていないようだがとりあえず2人共、指輪をはめてくれた。
シュバルツは全員を視界に納め、修行部屋に移動する。
無事、マリルとレベッカも移動できたようで安心した。
「ここは・・・」
「シュバルツ様の恩恵の1つよ」
フランはそう説明する。
「ここでは、経験は積めるけど時間が経過しないんだ」
「って、ことは修行し放題ですか?」
「そうなるね。魔物の出る区画もあるからいくらでも強くなれるよ」
「夢のような空間ですね。シュバルツ様がその歳でそこまで強いのにも納得しました」
「さて、早速だけど狩りに行こうか」
「はい」
シュバルツ達はリザードマンの地底湖に向かった。
リザードマンの出る迷宮には何度も行っているので難易度が高すぎるということもない。
思う存分にリザードマンを狩ってこの日はお開きとなった。
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