概要
あなたの好きな脇役、やられ役は誰ですか?
漫画、アニメで活躍する主人公の際でこっそりと生存して、たまに役割を果たすだけの舞台装置としての脇役。
ヘイトを無駄に振り撒いて、倒される事で視聴者の爽快感を満たすだけのやられ役。
彼らは主人公ではありません。よって視聴者の関心をあまり引くことも無く、物語の「路傍の石」としてスルーされるか蹴っ飛ばされるだけの悲しい存在。
しかし、そんな彼らの視点から物語を見てみると、その世界が全く違った物に見えてくるから不思議なものです。
地味で、無様で、泥臭くて、悪辣で、カッコ悪くて、そして物語に使われるだけの惨めな者達。
それはある意味、私のような現実社会で成功しているとは言えない者の写し鏡でもあります。
主人公が「理想」なら、脇役は「現実」。そして悪役は私たちが普段から抱える黒い感情を具現化した
ヘイトを無駄に振り撒いて、倒される事で視聴者の爽快感を満たすだけのやられ役。
彼らは主人公ではありません。よって視聴者の関心をあまり引くことも無く、物語の「路傍の石」としてスルーされるか蹴っ飛ばされるだけの悲しい存在。
しかし、そんな彼らの視点から物語を見てみると、その世界が全く違った物に見えてくるから不思議なものです。
地味で、無様で、泥臭くて、悪辣で、カッコ悪くて、そして物語に使われるだけの惨めな者達。
それはある意味、私のような現実社会で成功しているとは言えない者の写し鏡でもあります。
主人公が「理想」なら、脇役は「現実」。そして悪役は私たちが普段から抱える黒い感情を具現化した
お読みいただき感謝です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!主人公ではなく脇役、敵役を語るということ
あまりエッセイや創作論にレビューすることはなかったのですが、今回はご紹介したくなりました。
多くの漫画・アニメを視聴された作者様が『脇役・やられ役』について語っております。しかも、ただ『このキャラクター好きー』『ここ良かったー』と言うだけではなく、その物語がどういったメッセージ性を持っていたのかを考察して、それを語る上で当該の『脇役・やられ役』がどのような役割を担っていたのかを深く解説されています。
物語を創作するにあたって『主人公の活躍』というものは大きく重視される要素ではありますが、それだけでは面白い物語は出来上がりません。こういった『物語全体でのキャラクター役割』というものを考えて…続きを読む