主人公ではなく脇役、敵役を語るということ

あまりエッセイや創作論にレビューすることはなかったのですが、今回はご紹介したくなりました。

多くの漫画・アニメを視聴された作者様が『脇役・やられ役』について語っております。しかも、ただ『このキャラクター好きー』『ここ良かったー』と言うだけではなく、その物語がどういったメッセージ性を持っていたのかを考察して、それを語る上で当該の『脇役・やられ役』がどのような役割を担っていたのかを深く解説されています。

物語を創作するにあたって『主人公の活躍』というものは大きく重視される要素ではありますが、それだけでは面白い物語は出来上がりません。こういった『物語全体でのキャラクター役割』というものを考えていくのも、創作活動に必要なんだと改めて思わされました。

作者様の主張も共感できるものが多く、とても面白いです。

本当に幅広いジャンルの漫画・アニメを語っておられるので、見知ったキャラクターが一人はいることでしょう。ちなみに私は藤田和日郎作品の大ファンなのでドットーレが語られた時点で⭐︎3つは確定しておりました。

オススメです。