概要
夏と恋と、ニューノーマル。
高3の紗世《さよ》は午前授業の日、幼馴染の祐《たすく》と5年ぶりに会話する。
中1のときから人前で脚を出すことが怖くなった紗世の、夏について。
真夏の道を二人で歩く――。
【9/30 完結しました。応援ありがとうございました!】
「かき氷、灼熱、陽炎、祭り囃子、線香花火、竹林、ハイキング、甲子園」のお題小説。
中1のときから人前で脚を出すことが怖くなった紗世の、夏について。
真夏の道を二人で歩く――。
【9/30 完結しました。応援ありがとうございました!】
「かき氷、灼熱、陽炎、祭り囃子、線香花火、竹林、ハイキング、甲子園」のお題小説。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!歪なかたち同士だから欠落を埋め合える。昏いものを共有したあの夏のこと
高校3年生という子供と大人の狭間にある幼馴染の男女の、どうしようもない環境と心の傷の寄り添い合うひと夏を描いたお話です。
ただの青春物語ともラブストーリーとも名状するには惜しい。
女であるが故の生きづらさやヤングケアラーといった、センシティブな題材を織り交ぜたリアルなヒューマンドラマが、繊細かつ生々しい筆致で綴られています。
紗世と佑、罪悪感と共に惹かれ合う二人の恋愛感情が、まるで互いの逃げ道のようになっているのが終始苦しい。
もっと当たり前に楽しい恋ができたら良かったのに、その環境から自力で抜け出せるような大人でもない。
作中ずっと蔓延り続けるしんどさこそ、本作最大の魅力だと思います。…続きを読む