42.遠く、かぎろひの立つ

 ロータリーは火傷しそうなほど暑くて、私は日陰を求めてうろついていた。こんなに暑かったっけと汗を拭うたびに、駅で直したばかりのファンデが剥がれていく気配にげんなりする。

「あっついし重いよ、藍衣」

『まぁねー。私はそうでもないよ』

「そりゃ大学は涼しいでしょうよ!」

 さっき駅前を歩きながらワイヤレスイヤホンで通話したら、すごく変な目で見られてしまったので、両手に荷物を抱えつつスマホを耳に当てる苦行になっている。

 久しぶりの長期帰省で大荷物になったのに加えて、バス時間までまだ十五分もあった。それで高校のとき藍衣とよく座ったベンチを見たら懐かしくなって、彼女に電話することにしたのだ。

 ようやくビルの角に狭い日陰を見つけ、私は荷物を下ろして脚で抑えた。ふくらはぎにインド綿の裾がさらりと触れた。やっぱり今日はロング丈じゃなくて正解だった。

『涼しいけどさ、私も一緒に帰りたかったよ。まじ実習つら……土曜なのに授業案書いてるのつらい。研究も進んでないビール飲みたい』

「院生も大変だね。というか、今から別に教員免許なんて取らなくても充分なんじゃないの?」

『いや人生どうなるか分かんないから、このモラトリアムのうちに資格取れるだけとる』

 藍衣らしくて笑ってしまった。最終的に公務員になると決めたらしい藍衣だけど、何になるかはまだ検討中らしい。

「お盆は来れそう?」

『うん。絶対帰る。そんで紗世と飲む』

「うん飲もう」

 しゃべっていると時間はあっという間で、バスが来て通話を終えた。バスは並ぶほど混雑はしておらず、私は自然にその席に座った。

 小さな変化のある町並みに、もう五年も前の記憶をなぞった。



 辰おじさんの顔に、諦めの笑みが浮かんだ日。

 祐は退院したあと、おばあちゃんのところに寄って家に帰ると、「疲れたからたくさん寝たい」と部屋にこもったそうだ。包帯とコルセットを巻いた痛々しい姿で言われては、ひとりになりたいんだろうと、おじさんは二つ返事で肯いた。

 翌朝の月曜になっても祐は起きてこなかった。おじさんは仕事に行って帰って、祐が出ていったことを知った。茶の間に「仕事を見つけたから、家を出ます。落ち着いたら連絡します」という置き手紙で。買ったばかりのスマホの番号は知らせないまま。


 私の心にはぽっかり穴があいてしまって、泣いて憎んで食欲を失って一時学校も休んだ。二週間くらいだったと思う。文化祭も休んだ。

 母さんも、父さんでさえ受験を諦めたらしい。でも担任の多田が何度も家庭訪問して、虚な私に進路のプリントを届けてくれた。

 多田がなんと言ったかは覚えてないけど、十一月のマーク模試の話をしているときだった。最後に聞いた祐の、「勉強しろよ」がよみがえった。

 そこから受験勉強に打ちこんだ。それしか気を逸らす方法がなかったこともあった。あとから母さんが「実はちょっと単純で笑っちゃった」と揶揄ったけど、自分でも本当にそう思う。


 例の『ガラス全壊事件』――縁起が悪いからと母さんがそう言い始めてから、みんなそう呼んでいる――の直後、父さんはなんと仕事を辞め、私の受験が終わるまで無職でいた。そしてあの男の人の刑事裁判を見届けて、私が大学二年の秋に元の職場に復帰した。

「いいかい紗世。あいつのしたことは許されることじゃない。でも君が彼にしたことも、視点を変えれば罪になる」

 あの男の人は、私に話した通り、新聞屋で十年ちかくこの辺の担当だった。小さなころから私を、失職をきっかけに隠れて様子をうかがっていたらしい。そして母さんがまた家を空けたと分かると、ポストにわざといかがわしいチラシを入れたり近くの空き家にもぐりこんでウチに入りこむ機会をうかがっていた。

 男の裁判を欠かさず傍聴した父さんは、逐次、包み隠さず私に話して聞かせた。

 そうして後期日程で辛うじて受かった私に、「君にひとり暮らしさせたくない」と、言った。

 父さんは表面上は優しくて心配性を装ってたけど、実はずっと私を危険に晒したことを後悔して自分を責めて、誰よりも怒っていたのだ。

 なんなら大学の側で再就職してみんなで引っ越す! と、力説するのを私は必死で止めた。最後は頭を下げた。私にはそれしかなった。父さんがついに肯いたのは、入学手続きの前日。

 大学は県外で、新幹線と電車で片道三時間。間に合わないと諦めかけた。だけど、いないと思っていた母さんが辰おじさんと大学前でスタンバってたと聞いたときは、ちょっと泣いた。おかげで、私は無事に大学生になった。



 ——商店街のバス停に着いた。残念なことに集落へのバスは二十分後。

 私は停留所の端に陣取って、古いベンチに背中を預けた。スマホを取り出して、ファイルアプリをタップする。

 何度も見た、祐からの手紙だ。

 滲んだり汚れたりして写真に撮ってからは、疲れたり奮起したいときに眺めている。


 三年前、ちょうど裁判が終わって刑が確定したころ、おばあちゃんが亡くなった。今でも時折、冷たいおばあちゃんの温度を思い出すときがある。

 祐のいないお葬式。その、辰おじさんと私の家族だけのしめやかな夜、ふと入ったおばちゃんの部屋で私はこれを見つけた。ふわふわのパンケーキのページに挟まれていた。

 『紗世へ』と書かれた茶封筒を見つけたとき、私はそのときまだ、祐が好きだったってことに気づいた。



 『いつかは分からないけど、紗世なら見つけてくれるような気がして書いてる。

 中退でも雇ってくれそうな仕事を見つけた。慣れるまでは家を出る。

 今はケガで使いものにならないかもしれないけど、元々住みこむつもりだったから頼んでみる。

 マトモになったら帰る。

 そんときお前は俺のこと、どうでもよくなってるかもな。

 でも一応会いにいく』



 ——そこまで読むと、着信音が鳴った。

 もうこのタイミングでスマホが振動しても期待なんかしなくなっている。

『あ、紗世? 今どこ?』

「商店街のバス停。母さんは?」

『えぇと父さんとドライブ中で……あー今からモールに行ってもいい? 鍵は持ってるわよね?』

 妙に歯切れの悪い言い方だ。モールは母さんの庭で、行きたいときは断りなんかしないのに。

『それでね、ほら前に話したでしょ。父さんのハウスキーパーのKayカイは先にそっちに向かってるから』

「え? ウチに泊まるの?」

『どうだろ。本人に聞いてみてよ、会ったら分かるから! じゃあねGood Luck!』

 切れた。

「……まぁ、母さんも父さんと買い物したいだろうし」


 母さんもここ数年は忙しくしていた。

 一念発起して私と同じ年に短大に入ったのだ。そして福祉の資格を取ってNPOを立ち上げた。今は手広く活動してるらしく、父さんの方が母さんに会いたくて何度も音を上げたと聞く。

 そうして私が大学三年の春、いよいよ父さんが栄養失調になりそうだと知らせがあったころだ。奇跡的に優秀なハウスキーパーが来てくれた。それがカイだ。

 母さん曰く『最高レベルの家事と信用度』だそうで、いよいよ自分の仕事に邁進してしまった母さんに、父さんはガチで泣いたらしい。そういう話は聞きたくなかった。

 カイが来て、父さんは見る見る健康になった。そのころはサンフランシスコにいたんだったか、転勤先にカイも連れていくほど気に入ったそうだ。

 「休日はカイと一緒にハイキングに行く予定」「キャッチボールって結構楽しいんだ」と、一緒に運動まで始めた父さんに、今度は母さんがヤキモチを焼く展開もあった……らしい。

 そういえば、カイがどこの国の人か聞いてなかった。さすがに身体的特徴くらいは聞いておきたいと、スマホを目を落とし、つい手紙の続きを読んでしまった。



 『タバコ吸うとき、いつもお前の部屋のとこを見てた。

 お前のいる部屋から、昨日病院から見たみたいに空が明るくなってくのを見るのが好きだった。

 ばあちゃんの世話でつらいときも、汚い金もらって死にたくなったときも、夜が明ける方角にお前がいると思うとなんとかなった。

 書いてて完全にストーカーで引いた。

 この手紙、キモいと思ったら捨てろ。

 でも俺は夜が明けるとき、いつでもお前を思い出すと思う。ごめん』



 「ホントキモい」「男のポエムウザい」は藍衣の言で、そんな彼女は私を何度も励ましてくれた。

「てか、『会いにいく』は分かるけど『一応』って何よ。自信ないのが透けて見えるわ。そんでこんだけ連絡よこさないとか詐欺。番号知ってるなら居場所くらい教えてこいよ。あーまじで最悪な男、やっぱり気に食わない。よし、クリスマス合コンしよ、空けといてよ」

 まぁそれで出会わなかった訳じゃない。だけど付き合った彼氏たちとはみんな長く続かなかった。後生大事にこんな画像を取っといてるんだもん、そりゃそうだ。何度目か冷静になって、それからはフリーだ。

 春からは就職して余裕がなかったのも理由だけど。


 祐は今、クリーンな仕事をしてるといいなと思う。十代の非行は再犯のケースが多い。どこででもいいから幸せになっているといいなと思う。

 幸せといえば、とレイのことを思い出す。初めて彼女と祐を見て胸を焼いたのはこの辺りだった。私に『カイトー』のことを教えた彼女も、卒業目前でM高を中退している。

 風の噂で聞いたのは随分あとで、祐のところにいるのだろうかと覚えたてのお酒でひと春酔い潰れたこともあった。見かねた藍衣が「在学中に子どもができて結婚したらしい。今は二児のママ!」と教えてくれなければ、若くしてアル中になっていたかもしれない。本当に藍衣には何度助けてもらったか分からない。

 だからそのころだ、ずっとミュートしていたレイのインスタを見ることができたのは。

 祐はどの女子の隣でも淀んだ目をしていた。

 それはまるで認知症だったおばあちゃんが虚空を見つめるような、何も映していない瞳。

 ようやく私は、いつだったか『持ち物』と藍衣が例えた意味が分かった。

 そこには私の知る祐——粗野だけど優しい料理が得意で、たくさん食べろと世話を焼いては甘く抱きしめる男子はいなかった。

 ただただ切なくなった。あのころの祐には必要なことだったと理解すること自体もかなしかった。それが『汚い金』なのか束の間の温もりかは分からないけれど、そんなのつらすぎる。

 だけど許せなかった私を否定もしない。あのときはまだ高校生で自分で立つことも危うかった、人を支えるなんて土台無理だった。


 何年もかけて祐のことは少しずつ整理してきた。

 あのときの恋心も激情も過去のものになって、最近は手紙を見返すことも減ってきている。


 *


 ——あと七分。

 昼過ぎの停留所は夏休み中だからか通る人は少なくて、蝉の合唱で飽和しそうだ。

 はぁ。早くバス来ないかな暑い。

 仕事を始めてからスマホを見る習慣が減って、長く見ていられなくなった。暇だなぁと、誰もいないのをいいことに停留所を出た。

 屋根から一歩出た瞬間、太陽が全身を熱した。さっき見た気温は三十四度。

「こんなに暑かったかなぁ」

 一緒に歩いた田んぼ道は。

 停留所の裏、細いコンクリの道を進むと古い空き家の角で畦道になる。

 きっと緑が眩しいはずだ、目を開けていられないほど明るい夏が広がってるんだろう。

 今なら分かる、あの日の祐はどうにかしたかったんだ。

 きっと計画なんてしてなかった。もしかしたらここで私を見かけて、突発的に声をかけた可能性もある。刹那的な自傷行為のひとつだった。

 暑さに倒れたかったのは、祐だった。


 『あの日、お前と会えたから生きようと思えた。

 頼むからちゃんと飯は食ってくれ。

 次に会うときまで元気でいてくれ』


 『海藤 祐』と丁寧なフルネームを浮かべた。諳んじろと言われたらできるのだ、恥ずかしいからしないけど。

「ふふ。何度か危なかったんだよね」

 暑さか郷愁かにやられて独り言なんか発してしまった。

 心理学科を出て法務教官の新人になってからは、仕事に振りまわされて不健康な生活を送っている。ついこの前も忙しくて高熱を出した、体力つけないと。

「もっと、がんばらなきゃなぁ」

 すると突然、背後でじゃりと他人の足音がした。

 やってしまったと瞑目する。どう頑張っても迂闊な人間なのだ、大学に行ってよく分かった。みんなの心配する理由も心底。

 そうだ荷物を置きっぱなしだった。これで盗まれてたらまずい、田舎とはいえ何が起こるか————。


 斜めの四角い木の枠から、行儀悪く投げ出された黒い脚が見えた。

 恐ろしいほどの既視感に私は瞬いた。立ち竦んだ。

 だけど相手は、

「もうバス来るぞ」

 と、こともなげに顎をしゃくった。それすらも懐かしい。

 熱中症の幻覚じゃないよね。

「たす、く」

 その瞬間、祐は「あぁそうだった」となぜか変な顔をした。

 そしてすくっと立って、

「荷物置いとくなよ。お前何にも変わんねぇな。ちょっとは気をつけろよ」

 と、私の大荷物を簡単に持ち上げた。

「本当に祐なの?」

「一応、俺だぞ」

「何その微妙な返事。これがオレオレ詐欺……?」

「お前それ本気で言ってんの? いや、まぁ元気そうで安心した」

 こっちのセリフだよ! 

 憤慨したいのに唇がわなないて、胸がいっぱいだった。脚が何年かぶりに震えてふらついてしまった。「おいっ」祐が腕を引っ張った。

 そのとき、タイミング悪くバスが到着した。

「ほら来たぞ、乗ろうぜ」

「む、無理……」

「あ?」

「今動いたら、腰抜ける」

 私の顔色はよっぽど悪かったらしい。祐は「すみません、乗りません!」と声を張り上げた。

 そこで私は的外れにも、あぁあの祐が「すみません」なんて言えるんだ大人になったんだなぁ、なんて思っていた。

 だって実際、それくらい目の前の祐は記憶より大きくて逞しく見えた。

 なんならちょっと苦手なタイプなくらいがっしりしてる。


 バスが白い煙を残して遠ざかっていった。次のバスは二時間後だ。

「まさか、また歩くの?」

「んな訳あるか、よっ」

 掛け声が上がったと思ったら、視界が突然高くなった。抱っこされてる!

「えっ! ちょっと、なんっ!」

「だってお前、腰抜けてんだろ。こんなところにいたら、また熱中症になっちまう」

 やだ、下ろして重いから! 重くねぇ黙ってろ。

 うるさすぎたらしい私に胡乱な目を向け、祐は私を停留所のベンチに下ろした。これ以上ないくらい優しく。そしてバックポケットからスマホを取り出してどこかに電話をかけ始める。

 祐がスマホ持ってる! 

 差し出される情報を処理できず、私は穴が開くほど彼を見つめた。背を向けられてしまう。

「Hello. This is Kay. あぁぁヤベ」

「ちょっと待って、今……カイ?」

「あハイ、バレました。清子さん、商店街のバス停までお願いしてもいいですか。紗世が腰抜かしてバス乗れなかったので。ハイ、お願いします」

 何がなんだか分からなくなっていた。再びこれは幻覚か夢なんじゃないかと思い始める。だって都合が良すぎる。祐が健康そうで元気で、幸せそうに見える。

「本当に祐なの? 帰って、きたの……?」

 通話を終えた祐が、警戒するように振り向いた。そして外に投げ出したままの荷物をひょいと中に入れた。最後に自分の大きなバックパックを下ろすと、

「黙ってて悪かった。カイは俺のことだ」

 と、私に頭を下げた。

「帰ってくるのも遅くなって……悪かった。お前のこと忘れたことなんてないけど、のぞみさんの仕事の折り合いがつかなくて」

 父さんのことだ。確かに父さんは放っといたら小火を起こすし痩せて倒れる前科がある。だけど。

「遅いなんてもんじゃないよ! 待ってた、のに」

 そうだ私は待ってた。女々しくも未練がましくも五年も前のラブレターを画像にして見返して。出会っても気が合わないとすぐに別れた、だってその人は祐じゃなかったから。

「なんで、連絡して、よ。心配、してたよぉ」

 言いたいことはいっぱいある。五年も、いいや中一からなら十年分。なのにあの濃密な夏は、思い返せばたった二ヶ月半。

 用意していた。祐がいなかった時間の分、溜まりに溜まった恨み言や罵詈雑言を。いつか再会したらぶつけてやろうと。でも今は、全部どこかに行ってしまった。もう尻尾すら掴めない。

「紗世。泣くな」

 あぁ祐だ。ちょっと低いけど確かに祐の声だ。

 私はうんと手を伸ばした。腰は完全に抜けていた、上体がぐらついたのを祐が慌てて支えた。

「おい暴れるなよ」

「バカ祐!」

「はは、それ懐かしいな」

 祐は両手だけで私の肩を支えて笑った。

 笑ってる、すごく自然に。

 それで私はもうダメだった。嗚咽を我慢できない、空いた手で祐のTシャツを掴んだ。

「よかった、よかった。生きてた、元気でよかった」

「うん」

「会いたかった、会いたかったよぉ」

「俺もだ。毎日お前に会いたかった」

 ぐちゃぐちゃの視界で、祐がそっと言った。

「なぁ」

「うん……う、ん」

「抱きしめていいか」

 手紙の署名のあとには追伸があった。一度書いて消した跡が。藍衣が私のために全力で解明してくれた言葉——。

『もう会いたい。抱きしめたい』

 もちろん藍衣は「言ってろ!」と一喝して、私にジト目を向けた。

 同感だった、今、この瞬間までは。

「だめか?」

 返事はしなかった。だって私から抱きしめると決めていたから。

 十年分の祐を。

 毎朝、東の空が明るくなるように。どんなに遠くにいても、離れ離れになっても。

 朝を迎えるのがいつも、希望であるように。私は今度こそ、祐を自分の力で支えるのだ。


 さよ、と祐が懐かしい声で呼んだ。私もたすく、と呼び返した。

 暑くて汗が流れても頬の上で混ざり合っても、私たちは母さんのクラクションが鳴るまでそのままでいた。


(了)

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