5.繋ぐ

 朝ご飯は久しぶりにきちんと作った。目玉焼きと焼きハム、あっためご飯。フリーズドライの味噌汁をすすりながら花火の音を聞いた。順延みたい。

 変に早く目が覚めて午前中は家事に精を出した。

 お昼すぎるとすることもなくなった。スマホで夜の天気を確認して気温を確認して、クローゼットを何度も開けた。そして我に返って閉じるのを繰り返した。


 祐に焼きそばをおごるだけ。服なんて二軍でいいし、ボトムの選択肢は少ない。でも他の人に気の抜けた格好だなって思われたくもないし、気合い入ってるって思われるのも癪な気分。

 ぼふっとベッドに倒れこむ。スマホを手繰りよせる。開きっぱなしの天気アプリ、気温は三十四度、晴れ。

 こういうときに仲のいい友だちがいれば違うのかな、なんて思う。結局、今週の学校は全欠。最初のうちは心配するチャットがきてたけど、金曜はゼロ。私もマメに返信してなかったから当然だ。グループで既読無視されることほどウザくて最悪なことなんてない。でも気の乗らない会話をする気にもなれなかった。

「学校行ったらいじめられるかもなぁ」

 良くて存在無視、悪くて。あ、眠い。


 ――うさぎおいし かのやま


「五時!?」

 町放送の音楽で飛び起きる。いくらなんでも寝すぎた。

「ヤバ、シャワー浴びてない! まだ服も選んでない!」

 待ち合わせは六時半、お祭り会場は歩いて二十分。ヤバすぎる、私はタオルを引っ掴んで洗面所に駆けこんだ。


 *


「悪ぃ、遅れた」

「……大丈夫。私も、ちょっと遅れたし」

 危うくミームの強さに『いま来たとこ』と言いそうになった。声が小さくなった私に構わず、祐は「やっべぇ走った」とTシャツで汗を拭った。

 待ち合わせは役場のポスト前。インスタも電話番号の交換もしてない口約束。私は三分遅れて、祐は七分。待った四分は汗を拭く間に過ぎたけど、内心は不安でいっぱいだった。

 だから祐が走って現われて、すごくホッとしていた。

「チャリが、いきなりパンクして……その辺、置いてきた」

「え。大丈夫なの、それ」

 祐は「ボロだから盗られやしない」と、膝に手をついて息を整えている。私は祐のつむじが茶色から黒になってるのを少しだけ眺め、バッグから黒いフェイスタオルを出した。

「二枚持って来たから」

「……悪ぃ。借りる」

「うん」

「行くか」

「うん」

 私と祐は言葉少なに歩きだした。

 バスの走る国道の東、役場とお山の神社まで、赤い提灯がずらりとぶら下がっている。通りを歩く人たちみんながその光と祭り囃子に誘われるように、同じ方向へ歩いていく。祐が斜め前で私が後ろ。この前の畦道よりは近い距離。


 まばらだった人並みは、屋台の灯りが見え始める頃にはすれ違う人と肩が触れるくらいに賑わい始めた。でも祐の明るい茶髪は屋台電球の下ではますます目立って、見失いそうになかった。

 祐は背が高かった。黒いTシャツの二の腕は硬そうで濃紺のデニムはオーバーサイズ。後ろ姿だけなら同い年には見えない気がした。スニーカーだけが知った顔で靴底を見せる。

 不意に祐が振り向いた。すぐに目が合って、私は咄嗟に手を挙げた。ぼんやりしてる間に五人分くらい離れていたらしい。すると祐が逆流して私の手首を掴んだ。

「おい、離れんな。危ねぇだろ」

 周りが振り返るくらい顔も声もガラが悪い。

「危ないって……大げさすぎ」

「前みたいにはぐれたら困んだろ」

「前?」

 手を強引に引っ張られた。それで私は祐の言う『前』が小四のことだと思い出した。

「お前、すぐいなくなるから」

「もう小学生じゃないからダイジョ……ちょっ、歩くの速」

 手を繋がれた。

 ぎゅう、と祐の手に潰されるみたいに強く。

「ねぇ、なんで……手」

 熱い。祐に触れてるところから熱が巡る。

 スカートが変にまとわりついて足がもつれる。

 ちらっと右耳がこっちを向いた。

「……食べもん買ってどっか座るまで我慢しろ」

 それでそのまま祐に引っ張られるまま、かき氷とお好み焼きと、焼きそばを買った。チョコバナナは気温ですぐ溶けそうだからと辞退した。祐が何か言いたげな顔をしてたけど、突っぱねた。

 焼きそば代しか払わせてくれないし会計以外はずっと手を繋ぎっぱなしで、私はさっさと座る場所を決めたかった。かき氷と祐の掌で手が塞がって、汗が顎を伝ってくすぐったくて仕方なかった。


「そんなんで足りんの?」

「祐は食べすぎ」

「俺やっぱ唐揚げも買ってくっかな」

「エェ……」

 ベンチはどこも埋まっていて、私と祐はみんなに倣い縁石に腰を下ろした。あと二つか三つ屋台が残るくらいの、人通りも少ない場所。

 このまま真っ直ぐ神社に向かうとコンクリ舗装の道路は突然細くなって、境内に続く緩やかな石段になる。もしかしたら神社まで歩くかも、とスニーカーを履いてきた自分を内心褒めた。すでに足裏はじんじんして運動不足で息も軽く上がっていた。

 辛うじて手元が見えるくらいの暗さの中で、箸を割る。輪ゴムをずらすとお祭りのソースの匂いが立ち昇った。隣からは早くも麺をすする音がした。

「ん、うめぇ。お前も食う?」

「いい」

 掌の熱がなかなか引かなくて握ったり開いたりしてたのをそっとやめた。

「うまいんだって、ほれ」

 箸に吊られた麺がお好み焼きのパックに降ってきて、私は「わっ」と声を上げた。

「ちょ、こんなに要らない」

「ははっ、広島風になったな。ちゃんと食えよ」

「食べるって」

 お好み焼きは出来たての熱々で、マヨネーズとソースと鰹節がこれでもかってくらいかけてあって最高だった。合間にメロンのかき氷を食べてリセットする。

「美味しい」

「な、うめぇだろ」

「うん」

 祐もイチゴのかき氷をストローでかき混ぜる。そのリズムがお囃子に乗ってて可笑しい。

「なぁ」

「何」

「やっぱ帰りに唐揚げとチョコバナナ買おうぜ」

 まだ言ってる。私は最後の一口をもぐつきながら「ハイハイ」と返事をした。何を言っても聞く耳を持たなそうだ。

「なぁ」

「だから分かったってば」

「そうじゃなくて」

「何よ」

 他に屋台あったっけ?

 知らず咀嚼をとめた。真っ直ぐの瞳が私を見ていた。赤と白の灯りが二つの目の中でちかちか揺れていた。

「紗世、ごめん」

 私は息を止めた。なんのことか、はっきり分かったから。

 時間がゆっくりになった――祐が苦しそうに眉間を寄せて、深く頭を下げるのを見た。

「ごめん、ずっと謝りたかった」



 ◇



 あの日は昼間から、曇り空に遠雷が響いていた。

 私はソフトテニス部、祐は野球部で雷のおかげでそと部は下校することになった。学校からスクールバスに送ってもらい、バス停で降りた私たちはどちらかともなく「一緒に宿題しよう」と約束した。


 祐の家の百日紅は満開だった。白と青の紫陽花は終わりかけで、きれいに刈られた庭を横目に歩いた。いつ見ても整えられた庭。中学に入ってようやく、それが当たり前ではないと分かり始めていた。

 濡れ縁からおばあちゃんが見えて「こんにちは」と、声をかけた。引っ込み思案になるのは会った瞬間に挨拶をしないからだと正座で諭されてから、ずっと守っていた。そうでないと、物言いたげな目にじぃっと見つめられてしまうから。

 明るい陽射しで眩む暗がりからはっきりと返事があった。私は「お邪魔します」と会釈して通り過ぎた。

 下校時間には必ず打ち水がしてあった石畳。落ちた百日紅の赤を避けて渡れば、タン、タン靴底が鳴る。買ったばかりのワンピースの裾がゆらりと影を落とす。祐と過ごす予感が好きだった。あの頃、私は祐のことが好きだった。


「こっち」

 やっぱり裏にいた。北向きの雨戸は開け放たれて、涼しい山風を家中に取りこんでいる。夏はこの場所が祐の家で一番涼しい場所だった。

「え。祐、数学やってんの」

 縁側のぎりぎりに小さなちゃぶ台を出して祐は夏のテキストを広げていた。

「中学の計算、楽しくね? 紗世は何持ってきたん?」

「国語と社会。数学そんなに好きじゃない」

「社会の方がメンドくさくね?」

 いつの間にかお互いあだ名で呼ぶのをやめていた。周りがそうだったから。

 よいしょ、とサンダルを脱いで縁側から上がると「なんか、紗世が来んの久しぶりだな」としみじみ言った。私は、分かってたくせに今思いだした顔をした。

「前来たの、五月だっけ?」

「あーそうだ、柏餅食ったな」

 小学校を卒業するときは「今日遊ぼう」と通学路で話す機会がなくなるだけでこんなに遊ばなくなるなんて思ってなかった。それに新しい友だちや新しい生活を前にして、祐とどう付き合っていいかよく分からなくなっていた。

 誰よりも仲良しだったのに。廊下で会っても知らないふりばかりしていた。


 この瞬間も、なぜか自然に顔を上げられなかった。小学校のときと同じちゃぶ台、同じ距離のはずなのに。必死に漢字を綴った。

「柏餅で思い出した。何か持ってくる」

「え、いいよ。お構いなく?」

「なにそれ。俺が食いたい」

 パッと立った祐は台所の方へいなくなった。ひとりになると、雷の音が途端に近づいた気がした。

 テキストから顔を上げて裏庭を振り向くと、竹林が湿気にさわさわ揺れていた。雨が来る。

「あんまウマそうなのなかった」

 祐がお盆に麦茶とまんじゅうを載せて戻ってきた。

「ありがと」

「ん。……なんか降りそうだな。台風来るっけ?」

 わかんない、と呟いて麦茶を飲んだ。帰った方がいいと言われたら帰るつもりで。

 でも祐はまんじゅうをほおばりながら、また計算の続きを始めた。


 私のテキストが漢字から文章読解のページになった頃だった。祐が伸びをして「あー疲れたやめー」と畳にゴロリと寝転んだ。顔を上げると麦茶のグラスは汗をかいていてちゃぶ台を丸く濡らしていた。

「なぁ、紗世のクラスに佐竹っているじゃん」

 折りたたんでいた足に祐の足がぶつかった。「ちょ、痛い」「ごめ」私も足を伸ばした。

「佐竹って慎くん?」

「いや果歩の方」

 ドキリとした。ソフトボール部でポニーテールの果歩ちゃんはいつも元気な子。勉強は苦手みたいだけど、先生からもクラスのみんなからも好かれていた。

「うん、果歩ちゃん……いい子だよ。明るいし」

「そっか。なんか告られたんだけど、知らない子だったからさ」

 え、と言ったきり言葉が出なくなった。心臓がバカみたいに動いていた。

「いい奴なのかぁ。何部?」

「ソフト部」

「あーそう言われると見たことある気ぃしてきた」

 かも、と天井を見上げる祐を私は呆然と眺めた。雨の匂いがした。


 そこからはあまり細かいことを覚えていない。たぶんその話はぼんやりしたまま終わって、二人で『マリカー』をした。必死だった、いつも通りの態度でいることに。

 switchスイッチの小さな画面ゲームスクリーンをちゃぶ台に立てて、並んで遊んだ。相変わらず祐は速かった。それに「紗世、弱すぎるから。ハンデでアイテム使わないでやる」とか言われて挑発されて、これまで感じたことのない苛立ちを覚えていた。

「絶対負けないから」

 だからとにかく騒いだ。コーナーにぶつかったらぎゃあと声を上げ、サンダーに打たれたらなんでよぉぉと叫んだ。脚をばたつかせて小突きあいながら。祐も一緒になって楽しんでるように見えた。遅すぎる私と並走したり赤甲羅にわざと当たったり。

 そうして優越感に浸った。祐とこんな風に遊ぶのは私だけ、と。こんなにくっついても嫌がられないのは私だけなんだって。

 だから気づかなかった。

 スカートの裾が太腿まで捲りあがっていたことに。

「あんたたち離れなさい!」

 祐のおばちゃんがに厳しいことを忘れていた。

 私たちは肩を触れ合わせたまま時を止めた。

 同時、私は畳に倒れこんだ。画面の中のカートがスピンしたのを目の端に引っかけたまま。

「紗世! おい、ばあちゃん何してんだよ」

「いいフリして脚なんかだして……」

 おばあちゃんに突き飛ばされた、と分かったのはそのときだった。頭の上で罵声が飛びかった。「その年で色気づくなんて」「ふざっけんな」「先が知れる」「うるせぇババァ!」私は驚いていた、ただ驚いてそれを見ていた。

「ふしだらな」

 祐の頭越しに、汚い物を見るようなおばあちゃんの目を。


 私は逃げるように帰ったらしい。テキストも何もかも持たずに雨にずぶ濡れになって。

 あとから辰おじさんと祐が謝りに来たと、母さんから聞いた。

 祐はその夏休み中に何度もウチに来たらしい。でも私は会わなかった。無理しなくていいと言われたから。

 そうして私たちは一言もしゃべらなくなった。目も合わないよう避けた。

 膝上のスコートを履くのが怖くなってテニス部を辞めた。

 雷がますます嫌いになった。

 


 本当はもっと早く言いたかった。でも、と唸るように祐が口ごもった。

 返事ができなくて、かき氷のカップが静かに潰れた。爪が温く濡れていく。

「今さらだってのも、自己満だってのも分かってる。謝るのは俺じゃなくてばあちゃんだってことも」

 『ばあちゃん』と聞いて体の内側が冷えた。でも外側からは汗が噴きだす。スカートの下に履いたペチコートが膝にくっついて、暑くて不快で、身じろぎした。さっきまで心地よかったメロン味が喉の奥で粘つく。

「いいよ、もう」

 声が掠れた。

 『祐は悪くないよ気にしないで。私が騒ぎすぎたのが悪かったんだから』ずっと昔に用意した台詞が浮かんで散った。祭り囃子がそこらじゅうで震えて勝てない。

「よくない。許せないなら許せないって言ってくれ。だってお前まだ」

「いいって……もう、やめてよ!」

「やめない」

 ぐっと祐の頭がさらに下がった。

「俺、紗世とまた仲良くなりたい」

 私は少し仰けぞった。こんなときなのに祐のつむじが見えて茶と黒の境目にプリンになってると気づいた。

「お互い気まずいの隠して一緒に飯食って……そんなの嫌だろ。ホントにウマく感じる訳ないし楽しくない」

 ぽた、と祐の鼻から雫が落ちた。祐はタオルで顔を拭いてから、縮めていた背を伸ばした。さっき落ちたのは汗じゃなかった。

「ばあちゃんが、ごめん」

「たすく」

「ずっと、言えなくてごめん。ごめん」

 でも私は、祐の言う「ごめん」に言葉を返せなかった。逡巡して迷って結局、「ごめん」と応えた。

 祐は私の曖昧な謝罪を真っ直ぐ見つめて、そして息を吐いた。ふたつ。

「……俺、唐揚げ買ってくるわ」

「……うん」

「こんなところで悪かった。ここにいろよ」

 動くなよ、と念を押した祐は人混みの中に消えた。



 疲れを感じ、目を落とすと手の中で緑のジュースが揺れた。足元にはお好み焼きのパックが口を開けっ放しにしていて、私はのろのろとそれを拾った。軽い透明なプラスチックが簡単でバカみたいな音を立てて、なぜか目蓋が熱くて堪らなくなった。

「ふ、うぅ」

 きっと呆れられた。見透かされた。いつまでも引きずって重たい奴だと思われた、狭量で薄情な奴だと。

 あとからあとから涙が出てくる。体を折り曲げてタオルに顔を埋めた。

 早く泣きやまないと祐が戻って来る、そうしたらまた気まずくなってしまう。

「いや、だ」

 だって戻れないから。小学生の頃にも、会ってもお互い知らない振りをしていた頃にも――祐の望む、仲良しにも。

 本当は今夜、丈の短いスカートを履こうとした。

 シャワーを浴びる間、ほんのちょっとだけ自分に期待していた。頭ではとっくに分かってた、膝を出すのなんてどうってことないって。それだけで『ふしだら』なんて言う方がおかしいって。

 でもダメだった。いざとなったら脚も手も自由にならない。デニムスカートに片足もくぐせなかった。

 呆然と見たクローゼットの鏡には真っ白な脚が二本映っていた。吐き気がして、くるぶしまで隠せるものなら何でもいいと、選びもしないで履いた。

 何を着ようかと浮き立っていた心は萎んで固まって胃の中でつぶてになった。

『気まずいの隠して一緒に飯食って』

 そっか祐は気まずかったんだ。私はずっと祐に甘えてたんだ。都合の悪いことは全部棚に上げて。明るく振る舞う、わざわざ親切にしてくれる祐にただ寄りかかってた。『ホントにウマく感じる訳ない』のは祐の方。

 お腹に潜んでいた礫が弾けて砕けて体中を転がる感覚。私は呻いた。

「紗世、」

 祐が懸命に私の世話を焼いてくれたのは、罪悪感。

 きっとおばあちゃんを許してほしいから。私が脚を出せないから。

「具合悪いのか」

 唐揚げの匂い、肩に大きな熱。屈んだまま首を振った。辛うじて応える。

「早、かったね」

「すげーいてた」

 息が切れてる。

 これまでも全部忘れた顔で笑ってたのは嘘だった。今も。

 優しい嘘が私を責める、私を見つめた。空いた手で膝を掴む。

「無理、すんなよ」

「大丈夫。ちょっと疲れただけ」

 それなら私も嘘をつこう。

 祐が『仲良くなった』と思うまで平気な顔をしてればいい。

 だから今は笑わなきゃ。

「神社にお参りして行く?」

「……帰るぞ」

 祐が手を差しだした。

「うん」

 私も手を重ねた。

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