第46話 教えちゃいます!
「じゃあ、それぞれ私が感じた事を言うわね」
少しの休憩を挟んで、やよちゃんがそう言う。
「木本くんは、受け止められるかどうかの判断と、もしもに備えた良い動きだったね。衝撃を上手く流すこともできてたし、技術面では私が教えられることはないわ」
だからこそ、てやよちゃんが続ける。
「地力が技術に追いついてない。いつもは、何を鍛えてるの?」
「盾の扱い方です!」
「なら、それは最低限で、地力を増やすようにした方が成長するよ。それ以上技術をあげるってなると、技術以外が追いつかないと上がることもないしね」
なるほど、と相槌をうつ拓君。次に、て言ってやよちゃんは元君の方を向いた。
「貴方たちの頭脳は多分高田くんだよね?」
「一応、そうです」
「作戦、凄い良かったよ。奇襲も上手かったし、切り返しも良かったわ。練度が高かった。でも、その分勿体無くも思うね」
勿体無く…?と首をかしげる元君。
「その重さは向いてないわね。もっと軽いかもっと重いか…このどっちかに偏ってる方がもっと巧く扱えると思うよ」
何かを考えながら、わかりました、と答える元君。最後に、て言って、やよちゃんは咲ちゃんの方を向いた。
「魔法の練度も高いし、判断も良かったよ。でも、風より嵐にできたらもっと良かったわね。いつもは、どんな訓練をしているの?」
「魔法の練度を上げるようにしてます!」
「うん、そのままでいいわね。その練度だと、嵐属性も使えるでしょう?結局、魔法は練習あるのみだからね。後、そうね。前衛もやってみるといいと思うかな?最低限の自衛手段と、前衛の仕事を理解する事の二つができれば、水無月さん自身と、パーティの戦力が上がると思う」
「なるほど、わかりました!」
元気よく返事する咲ちゃん。
全員にアドバイスしたやよちゃんは、じゃあ、て言って、私を手招きした。
「ここからはふみとの二人で教えるわね」
「まかせとけー!」
厳しくいっちゃうぞー!
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