第48話 男ってのはね………

「やっほー」

「あら、他の二人はもう終わったの?」

「うん。まあまた後で、も一回周るけどね」


 風魔法で拓くんに上から圧力をかけて、負荷をかけた状態で筋トレさせながら、他の魔法の練習をしてるやよちゃん。

 やよちゃんは私の配信を見てくれてて、『魔法を使う方法』の動画を参考にずっと練習してるんだ。やよちゃんってかなりストイックだったみたいで、たった二ヶ月で苦手らしい、闇属性魔法と聖属性魔法以外のぜんぶが進化してる。


「うーん…やよちゃんも後ちょっとで進化すると思うよ?」

「後どのくらいかしら?」

「一週間くらいかな」

「ふーん…じゃ、もっと頑張りましょ」


 わあ、一気に質が上がったなぁ。この調子だと後三日もいらないかも?


「拓くんも頑張ってるねー」

「ええ……ほんとにね」


 多分、数百キロ以上の負荷を抱えながらも、『7881…7882…7883…』って、バーピー?だったかな?をやってる。…なんでか、やよちゃんが呆れてるような…?


「そうだ、ふみ、木本君に応援する気持ち百パーセントで『がんばれ』って言ってくれない?」


「?なんで?」


「木本君の名誉的に、説明は憚れるんだけど…まあ、この年頃の男は、哀れで悲しい生き物なのよ…」


 遠くを見つめる様な目で、拓くんを見つめるやよちゃん。


「よくわかんないけど…やってみるね」


「ええ」


 ぐぎぎ、って唸りながら体を起こそうとしてる拓くんの直ぐそばに行って、しゃがむ。


「拓くん」

「は、はいっ…!なんすか…!!」

「がんばれ!」


 力を込めてたからか震えてた拓くんが、ピタッて止まった。


「が……」

「"が"?」

「頑張りまずうぅぅううああああ!!!」


 負荷がかかってないみたいなキレのある動きで動き出した拓くん。


「哀れな生き物なのよ…」


 呆れ返ったような顔のやよちゃんの所に戻ると、やよちゃんがそう言った。


「楽しいなら、良いと思うよ」

「ま、やる気があるならそれで良いか」


 偶に私に向ける笑顔を見せるやよちゃん。…………え、あれって呆れてたの!?






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お久しぶりです。本当に。申し訳ない…!

新しい作品描いたり他の作品に手をつけたり…あと最近『ポケポケ』にはまってしまって…楽しいですポケ。

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果たせ下剋上〜人外になったけど強くなったる!〜 不定形 @0557

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