第47話 成長の一助だよ!

「じゃあ、元君に剣を用意してあげて」

「がってん!」


 軽い剣と重い剣…ちょうど良いのがあるね!


「軽い方と重い方、どっちがいーい?」


 『鉄百パーセントの両手剣の重さ』の長剣と、『プラスチック製のナイフの重さ』の長剣の二つがあるよー?


「軽い方から、お願いします」


「おっけー!」


 《収納ストレージ》から、真っ黒の剣をだす。


「名前は、『死黒鳥』だよ」


「ありがとうございまっ!?…かっる…」


 二、三回振って調子を確かめた元君は、《死黒鳥》を返してきて、重い方もお願いできますか?て聞いてきた。

 もちろん良いよ!


「こっちは《星屑》って名前だよ」


「おもっ…!」


 こっちも二、三回振って確かめてる。


「どっちがいーい?」


「………軽い方が、自分には合ってる気がします」


「おっけー!じゃあこれあげるよ」


 そう言って、鞘に入った《死黒鳥》を渡す。


「いや、受け取れませんよ!こんな、明らかにレアそうな…」


「いーよいーよ!どうせ使わないし」


「ですが…」


「先行投資?ってやつだから、気にしないで!それに、元君にあったレベルの剣とかそうそうないから、ラッキーだと思って!ね?」


「そこまで言うなら…これ以上は失礼になりますし、わかりました。ありがたく、いただきます」


 真面目な元君にアイテム一つ渡すのも大変だなぁ………いや、アイテムものレアものだからかな。吸って受け取ってくれるのやよちゃんしか居なさそうだな。


「《ドッペルマペット》使って、頑張ってね」


「激レアアイテム…?!」


 反応面白いなぁ。


「じゃあ、私は咲ちゃんの方に行くから、何かあったらこっちに来てね」


 まだ固まってる元君にそう言って、瞑想をしてる咲ちゃんの方に行く。拓君は、やよちゃんが担当してるよ。


「あれ、元の方はもう良いんですか?」


「うん。元君は自己完結タイプだろうからね。《ドッペルマペット》で自己研鑽してるよ」


「いっぱいあるって昨日言ってましたもんね!」


 超激レアアイテムとして有名な《ドッペルマペット》だけど、一クラス作れるくらい持ってるんだよね。


「咲ちゃんは、瞑想?」


「はい!魔法と向き合ってみようかなって」


 風魔法が、なかなか進化しないから、最近は焦ってみたい。だからこそ、落ち着いて向き合うっていうのは正しいね。

 でも。


「咲ちゃん、嵐属性魔法と風属性魔法は、やってる事は同じだよ」


「同じ…ですか?」


「うん。風属性魔法と嵐属性魔法は、どっちも風を起こす魔法だよ。違いは、風の強さだけ」


 風属性と嵐属性それぞれの風を使ったボールを出しながら説明する。


「他の属性魔法はまた違ってくるけどね」


 私がそう言い終わると、ちょっと考えてから、ありがとうございます!て咲ちゃんは言った。


「じゃあ、頑張ってね」

「はい!」


 何か掴めたようだし、やよちゃんと拓君のとこ行こ〜っと。




————————————————————

とてもとても遅くなりましたが、更新です。

最近、手をつけたは良いけど途中で止めてる作品を書き出していて、土日祝以外の平日に一話、何か投稿しようと思いまして。更新が遅くなります。すみません。

良ければ、他の作品もそこそこあるので、読んでみてください。

それでは

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