第28話 ちょっと怖いかも

「お待たせやよちゃん」


「ん、全然待ってないよ」


 今日は、アメリカの研究者さんとの顔合わせの日。潜るのは明日だよ。

 今いるのは、攻略者ギルド本部の客室に来てる。やよちゃんはもうすでに一回会ったらしく、やよちゃんいわく、『少し変だけど良い人』。


「そうそうふみ、一つ言い忘れてたんだけどさ」


「どうしたの?」


「多分、距離のつめ方すごいだろうけど、根は良い人だから、嫌いにならないであげてね」


 どーゆーこと?


「ココカァーー!!!!!」

「うひゃぁ!?」


 大きな声と共に、バァン!って音を出しながら扉が開かれた。


「うっひょー!生モンスターダアアア!!」

「えちょま?!」


 白衣を着た金髪の美少女が、吹っ飛んで来た。驚きで、思わず触手で掴んじゃった…


「うひゃー!触手!触手じゃ〜!」

「えぇ…」


 掴んでる触手に頬擦りして、撫でまわし始めた。ちょっと…目が怖い…


「少しは落ち着きなさい!」

「ハニャ!」


 ドン引きで固まってると、やよちゃんが白衣を着た金髪の子にチョップをして、『くおぉぉぉお!』て悶絶してる。


 降ろしてから少しして、落ち着いたようで椅子に座ってココアを飲んでる。


「興奮しちゃって………ごめんなさい」


「うん、全然大丈夫なんだけど…離してほしいかな…」


 ココアが入ったカップを左手で持ちながら、右腕でがっしりと私の触手を一本抱きしめてる。あれやこれやしてる時もずっと握ってたけど、そろそろ離してほしいなぁ…机の上通ってるし。


「は、離さないと、ダメ…?」


「ダメに決まってるでしょ。ふみが困ってるからやめなさい」


「はい……」


 やよちゃんお母さんみたい。


「あ、じゃあ隣に行くのは!?」


「どんだけなの…それに、私じゃなくてふみに聞きなさいよ」

「ナナさんいいですか!!」


 すごくキラキラした顔で私の方を見る金髪の子。

 いや、いいんだけど、その前に…


「いいけど、その前に名前が知りたいかな」


「はっ!そういえばそうだった!私は、アリス・ロートネイク、よろしく!」

「うん、よろしく」


 私がそう言うと、素早い動きで私の右隣に来て、私の触手に頬擦りを始めた。

 左にやよちゃん、右にアリスちゃんって、まさに両手に花だね。




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どうも作者です。

皆さんのおかげで、10000pv超えました!!ありがとうございます!

さて、まだフォロワー100人記念もできてないのに10000pv超えたので、かなり悩んでおります。フォロワー100人&10000pv記念で、作ります。構成で言えば、『もし主人公がモンスターに転生してなかったら』で考えてます。


最後に、もし『おもしろい!』と思ってもらえたなら、♡、☆、フォローをお願いします。

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