第27話 たまには遊ばなきゃ!
初配信から二ヶ月経った。大体、週に4から、多い時は全部配信したよ。で、181階層の天国エリア(視聴者命名)をずぅーっと進んでるけど、一切壁が見えもしないし、主にも会わなかった。そのせいで画面はほとんど変わらず、つまらない画になってたけど、私と、情報源(友達)から聞いた話が面白いみたいで、結構の人が見てくれてる。
まあ、そんなことは一旦置いといて。
今、私は人だった時の親友兼現親友兼ダンジョン系の情報源兼Sランク攻略者の
「やよちゃん遅いなぁ」
ショートケーキ食べながら、やよちゃんを待ってます。あ、やよちゃんは三月ちゃんのあだ名で、命名の理由は上は12月の師走なのに下は3月で、3月は旧暦で弥生だからそこから取ってやよちゃん。
やよちゃんは《不老》って言う、多分世界で一番すごいスキルを持ってる。歳を取らないって効果なんだけど、ただ若いままでいるんじゃなくて、ついでに寿命がなくなったらしい。ついでがデカ過ぎるよね。
「あ、あれってナナちゃん…!?」
「うそ、まじじゃん…!」
早く来ないかなぁ…配信しておいてあれだけど、私一人でいる時に注目されるの苦手なんだよね…
「ふみごめん、遅くなった!」
「謝ったからヨシ!」
「えぇ…!?三月さん…!?」
「ほ、ほんどだ…ど、どんな関係なの…!?」
「美少女と美少女が…百合の花園だ…」
にゅっと虚空からやよちゃんが現れた。虚空から出たように見えるだけで、本当は気配とか、あれこれを消してただけだけど。
やよちゃんめっちゃ美少女だし、すごいスキル持ってるから、隠れることに特化したらしい。
あ、ふみってのは、私のあだ名だよ。私の名前の一切を忘れてるようで、呼び方を決める時に視聴者からナナちゃんって呼ばれてるって言ったら、『ナナ…7…7月…文月…よし、ふみで!』ってなった。
「やー、なんか急に依頼が来てさ、その対応してたら遅くなっちゃった」
「ほえぇ、大変だねぇ〜」
「そうそう、それでさ、三日後予定ある?」
「ないけど…もしかして?」
「そう、手伝ってほしいの」
依頼の内容は、アメリカの研究者さんを守りながらダンジョンに潜ること。場所は《第101号自然型ダンジョン》、呼び名は『富士の樹海』。富士の樹海にある危険度Sダンジョンだ。
「いいよ!」
「やった」
「あぁ…空気がうま過ぎる…」
「父さん母さん、産んでくれてありがとう」
「生まれてきてよかった…」
「可愛いよね〜」
「どー言う関係なのかなー?」
やよちゃんと話してたら、カフェの中いっぱいに人がいた。全然気付かなかったよ。
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最後の一言完全ド忘れしてた作者です。
やっちゃった☆
以後気をつけます。
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