第16話 今のダンジョンってこうなってんだ

 ダンジョンはたくさんあるんだけど、別に《第207号環境変化型ダンジョン》ってあるから207個以上あるってわけじゃ無い。稀に、ダンジョンの心臓とも言うべきもののダンジョンコアが見つかって、それを壊すと中にいる生物は地上に出されてダンジョンが崩壊する。別に壊さなくてもいいんだけど、コアが見つかる時って大体そのダンジョンが寿命でそろそろ自然崩壊する時だから、知らない間に崩壊するより報告して管理した上で崩壊した方がいいから、見つけた人は大体壊すんだ。


「《第17号自然型ダンジョン》ってまだ生きてるんだー。《第235号洞窟型ダンジョン》は終わったんだね。今は《第411号自然型ダンジョン》が最新かな?出過ぎだねぇ」


 今はダンジョンの情報の更新をしてる。


「今ってS級攻略者って何人いるんだろう」


 攻略者の実力の指標としてF級からA級と、規格外としてS級がある。


「私が人だった時は世界で23人だったけど…今は3桁近くなんだ。日本は10人か。流石に、引退してる人が多いけど、あの頃若手だった人は今も現役で活動してるんだね」


 はえぇー、意外と変わってないのも多いんだ。40年だとこんなものなのかな?……いや、S級がおかしいだけだな。


「うー…ん、飽きた!ダンジョン行こ」


 お祝いがあった日から一週間がたった。ダンジョンとか攻略者関係のこと、ついでに前と変わったことを調べたり、ダンジョンに行ったりと充実した一週間だった。


「あれ、名無しさん?今からダンジョンですか?」


「偶然だね咲ちゃん!そうだよ。今からダンジョン攻略するの」


 《第99号自然型ダンジョン》の受付で、偶然咲ちゃん達を見つけた。


「一緒に潜りませんか?」

「今から配信するんすけど、それが大丈夫なら」


「いいよ!」

「やったぁ!」


 咲ちゃんと手を取ってわちゃわちゃする。咲ちゃんかわいい!!


「っぱ美少女同士の絡みよな」

「あんまり鼻の下伸ばしてっとまじで独り身になるぞ?」


 流石モテる男子元君。でも君、芽衣さんに鼻の下伸ばしてたよね?


「さあ!行きましょう名無しさん!」

「おー!」

「いつも通り下層から配信始めるか」

「そーしよ」


 最新型のドローンカメラを手慣れた手つきでいじってる2人。流石120万人超え。プロだねぇ。

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