第17話 楽しいね、こーゆーのも

「こんにちはー!今日もダンジョン攻略略信するよー!」


《こんにちはー!》

《テンション高いなw》

《かわいいー!》

《三人ともいつもより楽しそうだけど、いいことあった?》


「良いことはあった。というか今がそうまである」


 咲ちゃんの元気な挨拶から配信は始まった。コメントがかなりの量流れ、同接数も5桁近くに。で、今からする事に関係したコメントを見つけ出して答える元君は、リーダーをしてるだけあって流石としか言いようがない。

 にしても咲ちゃんかわいいな。


「今日は!なんと!」

「約三週間前に話題になったあの出来事!」

「《第207号環境変化型ダンジョン》を攻略した本人をゲストとして呼んでまーす!」

「いえーい!!!フゥー!」


《ふぁっ!?》

《マジ!?》

《釣りかよ》

《伝説やんけ!!》

《誰なの!??!?》

《早く見せてくれぇ!!!》


 咲ちゃんと拓君が交互に声を上げる。本当にテンション高いね2人。コメント欄は、ほとんどの人が信じてるみたい。信頼されてるね三人とも。

 同接数がどんどん上がってる。すごいな、もうすぐで5万じゃん…あ、超えた。


「はい、特別ゲストの、名無しさんでーす!」


 同接の増え方を見てたら、咲ちゃんに手を引っ張られてカメラの前に出る。


「名無しさん!挨拶お願いします!」


「え、あ初めまして、名無しさんって呼ばれてます」


 さきちゃんに促されるまま、カメラに向かって挨拶をしたらコメントが爆速で流れ出した。


《初めまして!!!》

《はじめまして!》

《こんにちは!》

《美少女すぎひん?》

《かわい!!》

《軽装とかいうレベルじゃない》

《私服最高か?》

《美少女すぎて息止まってた》

《こんなかわいい娘があのダンジョン攻略したマ???》


 おお、同接10万行った。


「名無しさんは強いからね!楽しみにしてて!」


 そう言って、杖を片手に咲ちゃんがダンジョンを進む。そして、その後に続いて『いけいけぇ!』と楽しそうな拓君と、『集中してるなら良いよ』と苦笑気味で、でも楽しそうな元君が続く。


「青春だねぇ…」


 人気の理由の一つ、なんだろうね。




————————————————————

皆さんどうも、作者です。

皆さんのおかげで2000pv超えました。

久しぶりに投稿したら今月だけで1200pv行き、作者自信かなり驚いております。

最近は他の作品の『噛ませ悪役転生は狂気と共に』とこの作品、そして(しばらく更新できていない作品があるけれど)新しい現代ファンタジー物を2つほど書いており、更新が遅くなるかもしれません。

一応、本作品を優先して書いているので楽しみに待ってて下さい。

それと、『おもしれぇな』って思ったら良かったら☆、♡、フォロー、他の作品をよろしくお願いします

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