第4話 魔石、魔石、魔石
(ふぅ、大体治ったかな?)
ボスの3体のゴブリンを全て吸収し終わって、体を確認する。大体治ってた。
ボスを3体倒したんだし、レベルもそれなりに上がってるだろーな。ステータス。
—ステータス——————————————
名前 なし
種族
レベル 241
技術 《
————————————————————
(!?!?!?)
え、241?戦う前は106だよ?すごい上がってる………あ!もしかして火球当たったから?
(最弱種族×火だるまでのダメージで不利バフがすごくなったんだ)
それにしてもここまで上がるんだ…なんか、面白い。
先に行こうと前を向くと、宝箱があった。私くらいの大きさ。
(わぁ、何が出るんだろ?)
ガチャとか、そういうの好きなんだよなぁ。
触手を使って蓋を開ける。中には、箱いっぱいの魔石が入っていた。
(ふぇ?何この量…多すぎじゃない?)
もしかして大当たりとか?よく見たら質もかなり良いし、一つ一つが大きい。
(う、う〜ん、この量は流石に困るなぁ…食べるにしても多すぎだし、持ってくとかそもそも無理だし)
う〜ん、と唸っていると、名案が思い浮かんだ。
(そうじゃん、取り込んで、食べながら進めば良いじゃん!あっでも一つだけ残しとこ。魔法発動のいい媒体って聞くし)
一塊にして、それを覆ったら、完璧。
魔石を食べながら、次の階層に進む。それまでの階層では、ゴブリンと魔狼が主に出ていたけど、この層では魔狼とコボルト、オークが主に出てくるみたい。
魔狼は風を扱うオオカミ。コボルトは武器を使う人狼。オークは力だけの豚人間。
魔法を覚えてからわかったけど、魔狼って、簡単な風魔法を使えるんだね。ちなみに、魔法は火、水、土、風、雷、闇、聖の7つの属性があって、熟練度を上げて進化させると火炎、氷、大地、嵐、光、深淵、神聖になる。例外として、ただただ魔力を使うだけの属性が無い魔法を総じて無属性って言う。進化とかしないけど、魔法の熟練度の影響を1番受けるんだそう。
《
「ガヴヴゥゥ…」
(コボルトだ)
珍しく、1匹のところを見つける。罠の可能性もあるから慎重に。
(火槍!)
「ガグァ!」
火の槍が、コボルトの胸を貫く。首を狙ったんだけどな…
全身火だるまになったコボルトが、少し悶えた後、動かなくなった。
(うへぇ、燃えてるから食べにくいなぁ…)
しばらく火が消えるまで待つけど、一向に消える気配がなかった。もしかしてと思って、魔法を使う感覚で、消えろと思うと、さっきまでが嘘のようにスッと消えた。
(なんでだ?こんなの聞いたこともないし、見たこともないけど…)
いくら考えてもわからなかったから、とりあえず今は良いと頭の片隅においやる。
(もやもやするけど、やり方を知れたからよしとしよ)
コボルトの魔石を取り込んで、次の階層への階段を探しに進んだ。
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