第三章 世界へGO!!

第22話 世界にはっしん!

 きのう、カメラは買った。パソコンも買った。というか、配信のための機材は揃った。でも、一つだけ、たった一つだけ問題がある。

 問題は………どのダンジョンで配信をするかってこと!


「《第207号環境変化型ダンジョン》でいいんじゃないの?」

「《第207号環境変化型ダンジョン》でいいと思う」

「《第207号環境変化型ダンジョン》が、一番名無しさんの凄さを伝えられると思います!」


「わぁ皆んなおんなじ所だぁ」


 咲ちゃん達にメッセージアプリで聞いたら同じ答えが返って来た。


 ってことで!《第207号環境変化型ダンジョン》の入り口に来ましたー!!!


「さて…これもうついてるのかな?」


《うおぉおおおおおおお!!!》

《ついてるよ!》

《ついてるぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!》

《かわいい》

《待ってた!!》

《207号ダンジョンに潜るの!?》

《もう同接一万超えてて草》


 おお、すごい勢いでコメントが流れてる。


「えー、みなさんこんにちは〜」


《こんにちわー!》

《こんにちは!!!》


 わあ、挨拶一色になっちゃった。まだ五分もたってないのに、同接二桁万人行きそう。


「とりあえず、話しながらダンジョンに潜るよー。ダンジョンは、見てわかるように《第207号環境変化型ダンジョン》だよ」


 いろんなコメントが流れる。ダンジョン入る前に同接数十万超えちゃった。


「ダンジョンって不便だよね」


《急にどうしたw》

《一歩目で愚痴出て来た》


「歩かないと下層にも行けないの、めんどくさいじゃん?潜るにしても、最下層とか遠すぎて泊まりじゃないといけなかったりするし」


《共感》

《わかるマン》

《一度行った階層なら転移できる創作定番の機能つけとけって思うよね》

《攻略者多いな…》

《ダンジョンは人間の都合考えないからね。なんなら潜るの妨害してくるから当たり前ではある》


 攻略者、と言うか外部から入ってくる存在って、人で言ったらウイルスみたいなもんだからねぇ。それは仕方ないと割り切れる。


「そう、防衛なんたら的なので仕方ないので、魔法でどうにかします」


《おっと?》

《そんな便利な魔法があるんですか!?》

《真面目にそんな便利な魔法が存在してるの?》

《攻略者達が色めき立っとるw》


「深淵魔法って、ざっくり言うと穴を作る魔法だよね。で、この穴で"入り口"と"出口"を作ると、ワープできるんだよね」


《まじ??》

《マ?!》

《ナチュラルに深淵魔法使えるの草》

《おいおいおい、世界が動くぞおい!》

《超有料級情報をタダで世界にばら撒く配信者》

《すごいのはわかるけどどう凄いのかがイマイチわからん》

《教えて有識者ー!》

《戦略の幅っていうのはそうなんだけど、一番大きいのは稼ぎが劇的に増える点。最下層のモンスターを倒せるけど、行きのモンスターとか戦闘で疲れて下層の入り口までしか行けません、それで稼ぎが50万ですっていう攻略者が、最初から万全の状態で最下層に潜れることで稼ぎが500万超える様になる》

《十倍になんの!?すご》


「深淵魔法の基本に少し要素を足すだけだから結構簡単だよ。《黒穴ホール》」


 《黒穴ホール》は、深淵魔法で一番簡単なやつ。防御魔法なんだけど、効果を出すと物をしまえる亜空間、いわゆるストレージを作れたり、今みたいにワープを作ることもできる。


《やっば》

《計り知れない価値がある情報じゃねぇか!》

《これが無償ってまじ?》

《そもそも深淵魔法にするハードルが高いんだよなぁ》


「と、言うことで、最下層にごー!」




————————————————————

どうも作者です。この作品も、気が付いたら

4000pvを超えました。読んでくださりありが

とうございます!

これからも不定期とはなりますが、よろしく

お願いします。

最後に、もし面白いと感じてもらえたなら、

♡、☆、フォローをお願いします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る