第50話・デメリットある装備って使いにくいよな


「出来た鎧の鑑定をしますか。という訳で完全鑑定」


【重圧なる合成吸収合金法作成鎧・・・レア度☆】

 合成吸収合金法により作成された鎧。

 作成に辺り合計30ものインゴットが使用されており、それに伴い非常に大きな重量を持った鎧。

 その結果として装備すれば動きにくくはなるものの非常に大きな防御力を獲得できる。 

 その硬さはアダマンタイトに勝るとも劣らないレベルである。

 仮に破損したとしても周囲の魔力や受けた魔法攻撃の魔力を吸収して自動再生をする機能もある。

 また、全ての攻撃を一定レベルまで吸収することが可能であり、吸収した攻撃を一定のラインに達すると自動で敵に向かって放出される。


 装備必要条件

 タンク系統の上級職業以上である。

 防御力が200を超えている。


 装備時効果

 防御力+150

 一定ダメージ完全吸収&放出

 破損時自動再生

 俊敏ー50

 

「なるほどね。強いけど、デメリットがあるのタイプか。まあ、流石に星三武器には及ばないわな。

 俊敏ー50は流石にヤバいな。ステータスポイントを俊敏に割り振るかって・・・でも振りたくないんだよな。今の所俺は最初のキャラメイキング以外でステータスポイントを使ってない訳だ。

 何となくというか確実にこのゲームの事だから特殊な称号が貰えそうなんだよな。そしたら最終的にはその方が強くなりそうだなって、そう思うと今ここで俊敏にステを振るのは駄目な気がするんだよな。

 となるとこの鎧は使わないのが良いかな、でもそれはそれでなんか勿体ないし、う~~~ん。どうしようか」


 俺が一人悩んでいる時にリナからチャットの返信が来た。


「あ、リナってそういえば上位職業聖騎士だったよな。ほんでもって聖騎士って明らかにタンク系統だよな・・・リナにいるか聞いてみればいいやんって、まあその前にチャットの確認するか」


 リナのチャットを確認する。


 中身を要約すれば、リナの心が魂が一丸が味方だ裏切ってないと訴えているらしい。そういうデジャブも感じたらしい。

 具体的には一丸と過ごした日々、主に特訓風景や自分を慕い、ペットの様に犬を振う一丸を思い出したらしい。

 いやまあ、それはそれでそうかと思う気はしなくもないが、まあそこは一旦置いておこう。

 ただ相川については何も思い出せないし、何もデジャブを感じないらしい。

 それが逆に怪しくて、リナとしては相川が1周目の世界で何かを行い、そして、何か大きな秘密を知ってるのではないかと疑ってるらしい。

 それでも今の2周目の世界においては一丸と相川だと相川の方が付き合いが長いし、どちらの味方をするかとなれば相川の味方をするつもりではいるらしい。


 もしかしたら、このデジャブもとい1周目の世界の記憶が運営によって全部植え付けられた偽物の可能性もあるしな。

 それを言い出したらきりはないけど。

 俺は流石にその可能性はないと思ってるが、リナはまだ少し疑っているからな。


 そこら辺は無理もない、俺は【死に戻り】で1周目の世界を少しだけだが経験したけど、リナはそうじゃないからな。

 

 以上かな。


 取り敢えず、チャットで相談して、2周目の世界で相川が何かしたという訳でもないし、相川の裏切り?うんぬんは一旦放置、相川とはいつも通り過ごす。

 一丸については危害を加えてきたら流石になにかせざるを得ないし、束縛、最悪殺すことも視野に入れる。仮にだが一丸の手によって相川が死んだら俺が死に戻りしてその未来を食い止めると。

 こんな感じで何とかしようとなった。


 因みに鎧の件を伝えたら、ありがたく頂くという形となり、25万ゴールドと引き換えに鎧を渡すこととなった。


 以上チャット終わり。




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 大学が忙しんじゃ。

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