第7話・俺だけ初期ステータスポイント310(普通は100)


「○○、二文字。隠しステータス・・・、ステータス系統で二文字なのは幾つかあるけど隠しステータスだからな。幸運と器用はもうあるし・・・

 あ、もしかして魅力とか?」


 ピコン

 隠しステータス魅力が解放されました。


「お、正解だったか。これは嬉しいな。ただ初めての文字はないと、もう誰かが先に見つけてたか残念だ。まあいいや、Iちゃん質問だ。隠しステータスを振るのにはステータスポイントをいくつ消費する?」


「はい。隠しステータスは1上昇させる為にステータスポイント10必要です」


「なるほどね。やっぱり普通のステータスよりも消費は多いか。まあ、隠しステータスだもんな。ありがとう。Iちゃん参考になった」


「どういたしまして。また何かございましたらご質問ください」


「さて、隠しステータス3種類で今余ってるステータスポイントは40、一つずつ隠しステータスを上昇させた上で残り10を俊敏にでも振ろうかなって。

 待て?そういえばこのゲームのタイトルってマジック・ワールド・ファンタジーだったよな。

 そう、マジック・ワールド・ファンタジーなんだよ。マジックってついてるじゃん。マジックつまり魔法、これ俊敏よりも魔法力に10振った方が良い気がしてきたな・・・

 よし決めた。そうしよう。

 確かに俊敏も大切だが、俺は死に戻りが出来るんだ。攻撃寄りに魔法力ってのは有りだ。

 さて、ステータスを振っていきますか」


 俺はステータスを振り終えた。


 名前 

 種族 ヒューマン

 性別 男

 職業 

 職業レベル 1

 HP 110

 MP 110

 攻撃力 11

 魔法力 21

 防御力 11

 俊敏 11


 オンリーワンスキル

 【死に戻り】


 スキル

 【狂気】level1 【精神強化】level1


 称号

 【真実の眼】


 ピコン

 世界で初めて全てのステータスと隠しステータスに最低1以上のステータスポイントを割り振りました。

 追加でステータスポイント100が付与されます。


「え?マジすか?神だろ運営。いやデスゲームなんていうとんでもないことやってるから神ではないし、どちらかと言えば悪魔か魔王何だけど。このステータスポイント100はデカい。デカ過ぎる。でも、どうする?何に振るか?

 ここは無難にもう全てのステータスに10ずつ振ってみるか。いや、でもそれでいいのか?

 そうだ。違う。そうじゃない。隠しステータスだ。これ隠しステータスに極振りしたらまた同じように称号なりステータスポイント貰える可能性ないか?

 普通のステータスの極振り系統はおそらく誰かがもう既にやっていて取られている可能性が非常に高い。ただ隠しステータスならどうだ?

 ただでさえ見つける人が少ない隠しステータスに極振りをする猛者は少ないんじゃないか?

 幸運極振りとかは確かにラノベとかで流行したからやってる人はいるかもやし、魅力も隠しステータスの更に隠しステータスということで何か起きるのではないかと極振りをしてる人がいる可能性は充分にある。

 でも器用はどうだ?そこまでパっとしないしこれに極振りするなんて猛者は流石にいないと信じたい。いないよな・・・いないよね・・・どうかな?

 いやでも・・・これで世界で初であれば俺はかなりのアドバンテージが取れる。それは今から始まるであろうデスゲームに超絶有利だ。

 極振りしてみるか・・・。よし、そうしよう。俺はやってやるぞ。よし。男は度胸だ」


 俺は100スキルポイントを器用に振った。


 ピコン

 世界で初めて隠しステータス【器用】が10を超えました。

 現在の隠しステータス【器用】の値を倍にします。

 隠しステータス【器用】の値が22になりました。


「良かった。世界で初めてだった。いやつか今更だが隠しステータスってステータスと違って最初のスタート0なんや。隠しステータス知らなかった場合は幸運0とか魅力0とか器用0になるんか、なんか不穏やな・・・・・・

 まあ、俺の知ったことではないか。

 しっかし器用の値が22か。これが一体どれだけ凄いのかは分からないが、まあ何かしらの形でゲームを優位に進めることだけは確かだな。

 さて、ステ振りは終わったな」


「ステータスポイント・スキルポイントの方は振り終わりましたね。では、これが最後のキャラメイキングです。

 プレイヤー様のの名前を教えてください」


「名前か・・・普段のゲームならば特に気にせずに適当に打ち込んだりしてるが、これはデスゲームだ。

 名前一つとっても重要な意味を持ち始めてしまう。極論変な名前を入れてしまったら危険人物と思われてデスゲームにおいては一番最初に殺されるなんてのはあり得る。大いにあり得てしまう。

 名前か・・・これは下手をすればステ振りよりも大きく難しい問題かもな」

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