第24話・リンチの末死亡


 現在進行形で一部のプレイヤーの手によってかなり一方的なリンチと凌辱が行われている。

 リンチが行われているのは男性のプレイヤーキラー2名。

 凌辱が行われているのは女性のプレイヤーキラー1名。

 この現状は一部の人が止めようとしたが、大多数の人は容認した。

 

 何故と問われれば運営からのメッセージが理由だ。


 大雑把にいえば、【自治ギルド作成の禁止と犯罪を犯したプレイヤーの生贄利用禁止だ】

 守らなかったら警告が来て、それでも守らないと関係者が全員処刑されるらしい。

 まあ、うん。

 さあ、どうしましょうって話だ。

 因みに3人いるプレイヤーキラーについては殺すか解放しないと、ランダムに100名のプレイヤーが処刑と。

 マジでクソゲ過ぎる。

 いやまあ、ある意味で妥当な判断かもしれないけどね、運営の言葉通り、デスゲーム言ってるのに自治ギルド出来たらヌルゲーになる可能性は大いにあったからな。

 つか?待てよ?

 何で運営はヌルゲーになるのを恐れた?

 そもそも運営のメッセージ文の書き方的に人間が書いてるよな?

 しっかりとこのデスゲームを運営してる人がいるってことだよな。


 ・・・・・・・・・


 あれ?

 何で?

 デスゲームなのに?


 じゃあ、何か、このデスゲームは大金持ちが遊びでやってるってか?


 ピコン

 称号【真実の眼】が反応しました。

 真実が映し出されます。


 その瞬間、頭の中に映像が流れ込んで来た。

 それは、明らかに高そうな服と装飾品に身を包んだ、何処かで見たことあるような顔の人達が大勢いて、彼ら彼女らは、大きな笑い声を上げながら、モニター画面を見て何かを操作しているそんな様子だった。


「これって、もしかしなくても金持ち達の遊戯なんじゃって。う。クソ頭が」


 ピコン

 この世界で初めて確かなこの世界の真実の一つについて眼で確認し、理解しました。

 隠しステータス○○が100上昇しました。


「今のアナウンスは・・・まさか、本当に金持ち達の遊戯であってるのかって。う、クソ、頭が痛い。考えるなってことか。どういうことだよ。マジで何なんだよ。分かったよ。俺は考えない。知らない。覚えてない」

 一人狂ったようにそう叫んだ。


 俺の叫び声を聞き、何人かが俺の方を向く。


「お、おい、ユウヤ大丈夫か?」


「相川か・・・ああ。大丈夫だ。少し急に頭が痛くなってな。もう治った。心配するな」


「そ、そうか、それなら良かったが・・・なあ、ユウヤ?お前はこれからどうするつもりだ?」


「俺か?まだ考え中だ」


「そうか、俺は今からリーナと外に出て狩りに行って、レベル上げを行うつもりだ。自治ギルド等の作成も禁止され、生贄方法も禁止された、次またイベントが起きた時、そして普段の日常でも信じられるのは己のステータスと心の底から信頼出来るリア友くらいだからな。

 という訳で、ここで一旦さよならだ。お互い命大事に頑張っていこうかな」


「ああ。そうだな」


 相川は去っていた。

 

 俺はさっきの出来事について考えないようにしながら、リンチ&凌辱が行われているプレイヤーキラー3人に目を向ける。

 あ、丁度リンチにあってる男性プレイヤーキラー2名がHP全損という形で死亡した。

 凌辱されてる女性プレイヤーの方は何か盛り上がってきているな・・・。

 こっちは・・・まあ、うん、触れないでおくか。


 しっかし、男性プレイヤーキラー2名はリンチの末、死亡か。

 なんかこう、厄介事の匂いしか感じないけど。まあ・・・うん。自治ギルド作成も禁止されてるし、わざわざ厄介事に関わるってのも面倒そうだし、やめた。

 関わらないでおこう。

 最悪何かあっても俺は死に戻り出来るしな。

 

 さあて、今からどうしようかな?

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