第4話・ステータス・スキル設定と1025種類目の特殊スキル


「では、ステータス・スキル設定の説明を行います。

 まずはステータスポイントを100ポイント・スキルポイントを100ポイント初期ポイントとして配布します。

 ステータスポイントは1でステータスを1つ上昇させることが出来ます。尚、HPとMPに限りステータスポイント1でステータスを10上昇させることが出来ます。

 スキルポイントはスキルを獲得することが出来ます。

 獲得できる初期スキルは全部で1024種類あります。スキルごとに必要スキルポイントは異なります。よく選んでスキルを獲得してください。

 初期ステータスの方はステータスオープンという音声によって表示されます。そこから数値を弄っていく形です。

 それでは、またご不明な点等がございましたら、お声掛けください」


「オッケー。大まかに理解したわ。取り敢えず初期ステータスを見てみるか。ステータスオープン」

 

 名前 

 種族 ヒューマン

 性別 男

 職業 

 職業レベル 1

 HP 10

 MP 10

 攻撃力 1

 魔法力 1

 防御力 1

 俊敏 1


 スキル


 称号



 残りステータスポイント100

 残りスキルポイント100


「なるほどね。こんな感じか。魔法力って書き方から、魔法力は魔法のダメージと魔法のダメージ軽減を兼ねてるってことか?質問してみるか?Iちゃん教えてくれ」


「はい。その通りです。このゲームにおいて魔法力は魔法攻撃力と魔法防御力及び魔法仕様系統の武器・防具・アイテム等に全てに影響を及ぼします」


「なるほどね。分かった。ありがとう」


「また疑問がございましたら質問をしてください」


「あれ?このゲームは器用に幸運はないのか。珍しいな。いや待て、もしかして?Iちゃん質問だ。このゲームに隠しステータスはあるか?」


「はい。ございます。隠しステータスとして今現在プレイヤー様に公開出来る情報としましては、器用と幸運、そして業があります」


「なるほどね。今現在はか。ありがとう」


「また疑問がございましたら質問をしてください」


「しっかし、業もあるのか。これは色んなロールプレイが考えられるな。例えばPKしまくって業あげて特殊スキル獲得して俺TUEEEとかな。普通に出来そうだし。楽しそうだが・・・まあ、今は無しかな。揉めたら嫌だし。

 ステータス、どうするか・・・極振りもありといえばありだが、今の所はソロプレイでいくつもりだから満遍なく均等に振るのが良い気もするな・・・

 悩ましい。実に悩ましい。


 ・・・・・・・・


 駄目だ。考えても答えは出ない。

 まず初めに俺のプレイングスタイルから考えていこう。

 ほぼ確実に俺はソロプレイヤーになるだろう。

 となると、均等に振るというのは有りだ。

 だが、どちらに寄せる。魔法使い寄りか戦士寄りか、狩り人寄りか。

 魔法使いソロは難しそうだしやめるとして、戦士・・・も、序盤は良いかも知れないが遠距離攻撃が出てくる敵が来たら嬲り殺しに会いそうだ。

 となると、俊敏に寄せて狩り人スタイルも有りだな・・・。

 うわあああ。悩むな。一周回って狩り人スタイルからの暗殺者スタイルでも目指してみるか?

 それはそれで大分強い気がするな。


 いやでも。しかし。う~~~ん。悩む。

 

 やめよう。ここで悩んでも仕方がない。

 一旦スキルの方を何にするか選ぼうか」


 俺がそう口にした瞬間に獲得可能スキル一覧と必要スキルポイントが出てくる。


「便利だな。流石というべきか。さて、スキルを見てくか」

 読書(ライトノベル)によって鍛えられた速読を思う存分に活用して、スキルを片っ端から確認していく。


 10分程かけて、一通りのスキルを確認を終わらせる。

 

「Iちゃん質問だ。スキルは確かに1024種類あったが、必要スキルポイント1000とか1万のがあるけど、これは取らせるつもりがないってことか?それとも何かしらの抜け道があるってことか?」


「大大大大大大正解です。おめでとうございます!その質問をしたプレイヤー様には1025種類目のスキルを選択する権利を与えます」

 盛大な祝いの音と共に、俺の目の前に一つのスキルが出現した。


 特殊スキル

 【完全ランダム】・・・この世界に存在するありとあらゆる全てのスキルからランダムに一つ選ばれる。

 必要スキルポイント100

 

「なるほどね。面白いことをするじゃないか。この運営は。流石だぜ」

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