概要
ハッピーバースデイ。生まれ変わる君に。
遺影を用意できず、顔の原型も留めることなく亡くなってしまった人を弔うため、彷徨う霊に会ってその似顔絵を描く者――『遺顔絵師』。
木蔦右近は、遺顔絵師を生業とする天才画家・姫彼岸合歓のアシスタントをしている。
かつての過ちを忘れることができないまま、後悔に沈んだ弔い。
今になって忘れてくれないことを憎むような、溝の埋まらない弔い。
死に至った背景に触れることで、右近たちは弔うことの在り方に迷っていく。
やがて、右近と合歓の間にある秘密に触れた時、彼らはどのような決断を下すのか。
ハッピーデースデイ。ハッピーバースデイ。
――生まれ変わる君に。
木蔦右近は、遺顔絵師を生業とする天才画家・姫彼岸合歓のアシスタントをしている。
かつての過ちを忘れることができないまま、後悔に沈んだ弔い。
今になって忘れてくれないことを憎むような、溝の埋まらない弔い。
死に至った背景に触れることで、右近たちは弔うことの在り方に迷っていく。
やがて、右近と合歓の間にある秘密に触れた時、彼らはどのような決断を下すのか。
ハッピーデースデイ。ハッピーバースデイ。
――生まれ変わる君に。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!生まれ変わる為の、花束を君に。
本作は、似顔絵の物語ではない。遺顔絵を描く少女の物語だ。遺顔絵とは、遺影とも違う。文字通り、この世を遺して逝ったはずの人々の顔を描くものだ。
そこにはバースディケーキも用意される。何故ならこの世に遺ってしまった人々は、遺顔絵によって成仏し、この世に生まれ変わるからだ。最期にハッピーバースディの歌を贈られ、あの世に送られる。
しかし、遺体の中には、顔が分からなくなった遺体もある。そんな時には遺顔絵の本領発揮となる。それは本来、タブー視される儀礼の一種なのだが、主人公の少女は、それをやってのける。
そして本作に欠かせないのが、遺顔絵のバディとなる青年だ。主人公は仕事はきっちりやるのに、私…続きを読む