写真は事実を写すが、絵は真実を表現するのかも知れない

遺影を用意できない程、惨たらしい死を迎えた人々のために描かれる似顔絵ー『遺顔絵』。
そこに描かれるのは、死者の真実の魂の叫び。
霊と交信してその叫びを聞くことが出来る主人公だからこそ、その叫びをありのままにカンバスに表現することが出来る。
そして物語が進行するに従って、主人公が『遺顔絵師』となった切ない理由が徐々に明かされ、クライマックスで昇華する。
見事な作品です。
是非ご一読を。

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