蜂の王

【おかげさまで完結しました！】

落ちこぼれの陰キャ男子『花蜜拓也』は、修学旅行先の小笠原父島へと向かう途中事故に巻き込まれてしまう。
彼が漂着したのはどことも知れぬ孤島。一向に助けが訪れない中、クラスメートたちとのサバイバル生活が始まる。
そんな中拓也は、自分を助け導いてくれた女生徒会長を偶然殺してしまう。
この思いがけぬ殺人により追い込まれるはずの拓也だったが、しかし、彼には罪の意識がなかった。彼が悔いていたのは、ただ殺人を犯したことによって自分が危険人物と判断され、クラスメートたちから処刑されるのではないかという怖れだけである。
落ちこぼれである事から自分を『世界で最も可哀そうな存在』だと思っている彼は、その被害者意識から『自分こそが救われるべき』だと考えており、そのため己の行いに関し…続きを読む