穴を掘る麒麟 著:芥葉亭子迷

 優しさを愛するすべての人たちへ。

 

 

 ここから感想。



 まず驚いたのが、嗚呼、という表記がセリフに使われていたところだ。

 「ぎゃあ鳴呼あ」なんてきょうび聞かない。

 こんなことを言うと「きょうび」も聞かないだろ、なんて言われそうだが、リゼロが嬉々として使っていたので、問題ないはずだ。

 

 では、この表記が悪いのかと言えばそうではない。

 一行目に明治とある通り舞台設定がきちんと古いのだ。まあ、私はもちろん明治を生きていたわけではないので、本当に使われていたかどうかは知らないが、使われてそうだなあ、という漠然なイメージと、舞台設定が古いんだな、というのが明確な描写なく頭に入ってきた。

 

 

 というか、そもそも全体的に小説を書くのがうまいな、というのが全体的な感想である。

 だが、それだけに作品が小説のルールにのっとって、書かれていないということが残念で仕方ない。


 なんだそれ、読めればいいじゃないか。だって、ルールなんて読みやすいためにあるんだろ? と思う人もいるだろう。

 実際、その通りだ。小説のルールなんて読みやすいためにある。

 だから、web小説という新しい媒体には、「一話を短めに」、「改行を定期的に挟む」なんて新しい暗黙の了解が生まれているのだ。


 けれど、上にあげたと、昔から使われているれっきとしたルールは流石に意味合いが違う。


 そのルールを守っていない、というだけで「これは初心者が書いた作品だ」と決めつけてかかって、作品自体を楽しんでもらえない可能性がある。

 いや、流石に大げさだろ、と思ったかと思うが、これは事実だ。


 ソースを出せ、と言われると難しいが、そもそも作文などでも文頭を開ける、という超基本なルールがある。このルールを守らなければ読めない、というわけでは決してないが、相当下に見られる、というのは深く考えなくても分かるだろう。


 というわけで、有名なルールを二つだけ書いておく。

 せっかくなら守っておくのが吉だと思われ。


 1.セリフに使われる「」の終わりの方には句点はいらない。

 例

 ×「こんにちは。」

 〇「こんにちは」


 2.文中に使われる「!」や「?」マークの後ろには空白を開ける。

 ×「こんにちは!今日はいい天気ですね!」

 〇「こんにちは! 今日はいい天気ですね!」


 

 この二つは守っておくに越したことはない。

 ただ、お前のアドバイスなんて聞きたくねえ。うるせえ、俺は俺の道を行くんだ、というのなら無視してもらって構わない。

 小説の書き方は基本的には作家自身に任されている。それが良いかどうかは読者が判断するのであって、私が判断するものではないのだから。

 




 さて、内容についての感想だが、まだ評価を下すのが難しいというのが正直なところだ。

 伏線を張るフェイズなのだろう。今後に期待ということで。

 それでは。



 作品URL:https://kakuyomu.jp/works/16816700427486250906

 作者URL:https://kakuyomu.jp/users/1897

 

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