「覇王」と呼ばれた暗殺者 著:初心者
これは忍ばない暗殺者の話。
さて、いつもの前座から。
本作はゲームが関わってくるお話。
最近はレベルアップだとか、ステータスがどうのこうのだとか、不遇職だとか、ゲーム要素が出てくる作品は多い。
先駆者は『SAO』だろうか。
まあ、それほどゲームが分かりやすいコンテンツであるというのもある。
様々な現実の縛りに困ることもなく、好きなように出来る。さらに、キャラクターの能力値を数値化することも出来、殺し合いをしてもキャラクターが死なない。
その分、緊張感は消えてしまうかもしれないが、昨今緊張感を求めている読者は少ない。
そう考えるとゲームというのは最強の題材なのかもしれない。
さて、というわけで本題に入ろう。
本作の最も良い点は多視点。
群像劇だと『多視点』を使いこなせなければそもそもスタート地点に立てないみたいなところがあるが、これを使いこなすのはあり得ないほど難しい。
その点、本作は前書きを効果的に使うことによって読者の混乱を防いでいる。前書きの使い方は筆者に任せられている以上、この使い方も許されている。
前書き後書きをテクニカルに使う方は結構いるが、この使い方は珍しい。
どちらかというとタイトルに『一話 (●●視点)』が多めの様な気がする。
けれど、確かに本作のやり方の方が分かりやすい。
とある有名作『氷菓』では主要キャラ四人をトランプのマークに見立てて、視点が変わった際マークを変えるというこれまたテクニカルなことをしていたが、これはおしゃれな代わりに分かり辛い。
web小説においておしゃれを求める必要はないだろう。
前書きシステムは残念ながらカクヨムには実装されていないが、自分から勝手に作るのは禁止されていない。
参考にさせてもらおう。
次に内容。
深く語りたいところではあるが、まだ始まったばかり。
というわけで、良い点を一つ。
主人公の一人語りが良かった。
だいぶ主観の入った一人称視点。かなりの方が、三人称よりになってしまう一人称視点だが、本作はしっかりとした一人称。
非常に読みやすかった。
さて、こんなものだろうか。
それでは。
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