おじさん魔法使いと押しかけ女子大生 ~彼は恋を思い出し、彼女は再び恋をする~ 著:日諸 畔(ひもろ ほとり)

※『一話だけ読みます』参加作品


 「私と結婚を前提にお付き合いしてください」



 ここから感想。


 印象的なセリフから一話が始まるのは非常に好印象だった。

 最初の場面展開までがいわゆる『プロローグ』のようになっていて、そこから時間が戻って最初に見せたプロローグに向かっていく。

 いわゆる王道のつかみ。


 ニートのような風貌の主人公がヤンキーに襲われる。そして、それを撃退する。

 これも王道、と思いきやそこで魔法という不思議な力が出てくる。

 ここもうまいな、と思った。

 

 あくまでこの一話に深くかかわってくる『黒影』のみを説明し、それ以外は詳しく語らない。ここで長々と説明してしまうと、作品の内容が全く入ってこない、という致命的なことになりかねないのだが、塩梅がちょうどよい。

 

 特にインパクトのある描写や展開が入っているわけではなかったが、二話に繋げるという最も重要な役目と、作品の大まかな道筋や設定を読者に示すというのを果たせていたように感じる。


 総じて、非常に完成度の高い一話だった。

 こんなものだろうか。


 それでは。

 


 作品URL:https://kakuyomu.jp/works/16816700426681670381

 作者URL:https://kakuyomu.jp/users/horihoho

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