僕はそれで良いと思います 著:さくらみお

 僕は僕らしく生きています。



 ここから感想。

 久しぶりの短編。

 それどころか2000文字以下という短編の中でもさらに短い部類。

 いや、この短さでどうやってまとめるのだろう、と最初は思った。

 始まり方がまるで長編なのだ。


 主人公はコミュニケーション能力に難を抱えている。

 これを主軸に作品を構築していく現代ドラマ。となればどうしたって文章は長くなっていく。

 けれど、この作品は短くまとめている。

 本作の大事なものは最初にある通り『先生の一言』。

 昨今、生徒の中でもいじめの標的になってしまうような比較的弱者には、教師も優しくない。というのが通説となってきているが、この作品は違う。

 教師こそが救いとなっている。

 実際、そこまで目新しい作品かと言われればそうでもないし、特に凄い技術が使われているか、と言われればそうでもない。

 けれど、この作品には満足感がある。

 これは題材の良さと、究極なまでの描写の削りにあるのだろう。

 

 こんなものだろうか。

 それでは。

 

 作品URL:https://kakuyomu.jp/works/16816700429417343400

 作者URL:https://kakuyomu.jp/users/Yukimidaihuku

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