【長編】戦士の惑星 著:RETRO少年の懐古録
戦士VS怪物
ここから感想。
主人公統一、世界観統一の短編集。
いうなればキノの旅のようなシステムの作品。
作者の言う通り、プロローグさえ読んでいればどの場所から読んでもある程度理解が及ぶ。ただ、せっかくなら作者がお勧めしていない『宇宙山事件』を読んでからの方が作品の理解は及ぶ気がする。
短編集というだけあって、それぞれのストーリーが非常に読みやすい分量となっている。これは意外と凄い事である。
それぞれの短編集をどこから読んでも良い、と銘うっているこの作品は毎度最初に場面説明がいるのだ。事前の短編集で解説を済ませたからと言ってその概念をなんの断りもなく使用するということは出来ない。
キノの旅のように、その説明こそが本編である作品ならいざ知らず、この作品は説明を済ませたうえで展開がある。(キノの旅に展開がないといっているわけではない。キノの旅は場面説明も本編である、というだけだ)
せっかくなので最初にある宇宙山事件の感想を少しだけ述べ、感想を終わりにしよう。
宇宙事件の最後に『戦士誕生』という文言が見える通り、最初の宇宙山事件は主人公が旅に出るまで、という第二のプロローグのような役割を果たしている。
このような前日譚は、他の作品でもよく見受けられるものだが最初に置いているのは珍しい。基本的にはこういった非常に重要な回は零話といった感じで不思議な場所で挟まれるイメージ。
しかし、こういう大事な回を最初に持ってくることで、主人公へ感情移入がしやすい。それに、謎も生まれない。
『宇宙山事件』本体は少し救いのない話ではあったが、非常に良かったと思う。
こんなものだろうか。
それでは。
作品URL:https://kakuyomu.jp/works/16816927859340011087
作者URL:https://kakuyomu.jp/users/retrospace777
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